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猫とルロイと時々Orange|日記(10/13)

10月13日(日)
結婚記念日から一ヶ月。先月できなかったお祝いのため、今日は夫と鎌倉に行く。
出かけるまで時間があったので、お互い2時間ほど勉強。夫が「勉強は時間ではなくて、密度だよ」と言った意味がなんとなくわかる気がした。
行きの電車で高瀬隼子の『新しい恋愛』を読んでいたら、あっという間に到着。久々の鎌倉駅は身動きが取れないほど混雑していた。

人混みを掻き分けながら、予約していた「Orange」というフレンチのお店に向かう。記念日どうしようかねと話し合っていた際、偶然にも二人とも候補に挙げたのがこのお店だった。

2階の窓際の席に通してもらい、二人でグラスワインを乾杯する。外にはラーメン店が見えたので、客の入りを観察しながらご飯を待った。
食事は前菜からそれぞれ好きな料理を選ぶことができ、私はカルパッチョを、彼はパテを注文。いちじくのソースがかかったブリは脂が乗っていて、今まで食べたカルパッチョの中でも上位で美味しくてほっぺたが落ちそうだった。

たまたま隣に座った家族が結婚前の挨拶のようで、夫と料理の感想を話しながらもチラッと観察していた。堅物そうなお父さんが慣れていくにつれて物腰柔らかくなっていく様子や、女性の方が会話の主導権を握っているのがリアルだった。

メインは豚のビール煮。美味しい角煮の味がして、「角煮だ!」と二人でプチ騒ぎした。食事を楽しみつつ、手紙を交換する。夫には最近イライラして申し訳ないことを告げた。一方彼は、「これからどんなことがあっても、確実に楽しみな気持ちの方が多い」と書いてくれていて嬉しくなる。

最後はデザート。
「結婚記念日、おめでとうございます!」
と笑顔の店員さんがアニバーサリープレートを運んできてくれた。今回私が予約する際にこのプレートに何を書くかを決めた。自分でサプライズするのはなんだかなと思っていたが、とても素敵なデザートでいい思い出になった。

お腹いっぱいのままお店を後にし、鎌倉の街を歩く。最近お腹の調子が悪くて腹痛の予感がしたが、猫グッズ専門店に入ったら痛みが和らいだ。お互い猫好きなので、将来的には飼いたいと思っている。

鎌倉のメイン観光地である鶴岡八幡宮へと向かう途中、いきなり外国人に英語で話しかけられるというハプニングがあった。
どうやら改札を経由せずに駅の裏に行きたいらしい。英語が話せる夫が途中まで説明するも、道が複雑すぎて困っていた。
そこで私が試しに「together!」と声をかけてみたら奇跡的に会話が通じ、着いてきてくれた。
目的地に着いた後は「here!」と言って解散。
単語しか話してないけど通じたことが嬉しかった。一方夫は真面目なので、「全然話せなかった…」と落ち込んでいた。

元気付けるために「さっきの人、ルロイ修道士にめっちゃ似てたね」と彼に言ってみるも、知らないとのこと。
私立中学の国語の教科書にはルロイが居ないのか?と驚き。この日記を読んでいる同世代の公立中学組には通じていることを願う。

鶴岡八幡宮に着き、厄祓いで茅の輪くぐりをしてから本殿へ。たくさんの人がいたからお参りをスキップしようとも思ったけど、やはり神聖な空気があり、手を合わせて良かった。

お参りを終え、Uターンして駅へ向かいながら買い物をする。色々迷ったが北欧の雑貨店で夫婦箸を購入。北欧で夫婦の木とされているオリーブと、家庭を守るハリネズミのモチーフ。
明日からこのお箸を使いながら、これからの結婚生活も穏やかに過ごしていこうと思う。

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