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ラストマイル見てきました(ネタバレあり)

ラストマイル今日見てきました
いま、物流ITサービスに転職したばかりで かつ、タイミーでドライバー添乗業務&倉庫の仕分け業務もしていたから「ほんとにそうなんだよな。。。」と共感できるシーンがとても多く、2時間完全にのめり込んだ
ただ、スッキリとは終われなかった。これからの自分がどうしていくかを考えさせられるとてもいい作品だった

今回、出てきていたトラックドライバーは軽貨物というamazonなどの荷物のドライバーさんの話だった

ドライバーさんが言ってたように
昔は年に1000万稼ぐことも普通にあったトラックドライバーさんたちだ

1990年より前は、3年走れば家が立ち、5年走れば墓が立つと言われていた(いまのキーエンスと同じようなもの)
だが、1990年に法律で規制緩和が行われ
それまで4万5000社ほどだった会社が約6万社までに激増。
もちろん需要と供給のバランスで
供給が増えれば、「うちはもっと安い値段でやりますよ」という運送会社だったり
「荷物をバラすの手伝います」という運送会社が出てきて働く時間は増えて、でも給料は少ないという状態になってしまった。

そういう背景もあって、運送会社の立場が弱くなり荷物の配送を発注する側が立場が圧倒的に強くなり
阿部サダヲさんが演じている運送会社などは、無理なECサイトの要求に飲まないといけなくなっていた

もちろんそのおかげで、われわれのような一般消費者は
みんな誰もが当たり前にネットで物を注文して、早ければ翌日に届く世界になった。
まさに今回の映画にあった customer centric すべてはお客様のために を追求した結果なのだろう

では、それを作ったEC企業の人たちのせいなのか?と言われるともちろんそうではない
彼らも上から来ている売り上げという数字から追われていた
特に主人公のエレナさんの話はほんとに共感できた

エレナさんは前のポジションで鬱になり、3ヶ月の休職。カウンセリングを受けながら、いまセンター長として必死に働いているという女性。

自分も昔、鬱になりかけて仕事を退職したことがあった
その後、転職活動しても全滅。その間、オンラインカウンセリングを受け続けながら、いまは新しい仕事を頑張れている

自分は祖母にずっと育ててもらって
そしてずっと2人で暮らしてた。そんな祖母が亡くなり、仕事も詰められてほんとうに限界だった
外を歩いてても、泣き崩れて歩けなくなった時期があった
言いすぎかもしれないが あの時はもし一歩間違えてたら、今回の犯人のように犯罪を犯しかねなかったなといまさらながら思う(もちろん爆弾テロほど大きいものではなく、とても小さい犯罪だが)

みんながんばっている
今回の作品では、「こいつが悪い!」という悪人が出てこない。
だからこそ、スッキリはしない。
だが、本当の現実はそうなんだろう、きっと。
矛盾だらけの社会なんだろうな

自分ができることなんて、ほんとにほんとに小さいことかもしれない
でも、いろんな人に助けてもらったおかげて、いまとても恵まれてる環境にいさせてもらってる
だから、この日本の物流の問題を少しでも解決していき
海外の人たちに日本はすごいよと心の底から言えるようにしていきたい


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