オンラインバイオリンレッスンをやり続けて分かったこと
こんにちは。ドイツ在住バイオリニストのハルカです。オンラインでバイオリンレッスンをしていますが日本だけでなく海外在住の方にもオンラインでのバイオリンレッスンをしています。
私は演奏家としてだけではなく指導者としても生きていきたいと思っていて「幼少期の私を救いたいから、当時私が習いたかったバイオリンの先生になりたい」という気持ちに突き動かされながらバイオリンのレッスンをしています。
長崎市外のドドドド田舎で生まれ育ち、今のように情報もない中でなんとかバイオリンの先生を見つけるも1人目は幼児教育に慣れてない上に二日酔いでレッスンをすっぽかすような先生、2人目は生徒がたくさんいて繁盛しているバイオリン教室でとにかく先生が優しくて基礎も教えない先生でした。
適当に長崎の先生に習ってしまったので長崎の派閥の問題もあり、その先生を辞めたら他の先生に習えなくなりました。これはどの地域でも音楽教室あるあるだとは思いますが、とばっちりですよね。その後私は福岡の先生に習いました。そのため、私自身はどこにも属さずどんな生徒さんでも来られるような教室でありたいと思っています。
近くの適当な先生より、遠くのいい先生
いい先生というかよくない先生というか、当時はとにかくバイオリンの先生が選べるほどいなかったこと、そして田舎すぎて有能な先生はこんな田舎にいなかったということです。もし、当時インターネットが発達していれば私はオンラインでバイオリンレッスンを受けることを選んだど思います。
私の知り合いの方はオンラインで海外の先生に習っていて近くにもバイオリンの先生はいるけど近くの先生にとりあえず適当に習うことでバイオリンの悪いクセもついてしまうし、それなら遠くのいい先生に習う、ときいて、その親御さんの判断もさすがだなと思いました。私でもそうすると思います。
逆に情報に溢れている今でもSNSでバズっているからと先生の経歴もわからないまま習ってしまう可能性もあるのでどの時代でもどのバイオリンの先生に師事するかを見極める力が必要ですね。
オンラインだからと避けるのは食わず嫌い
先日、基礎改善レッスンをしてほしい方から「オンラインなら基礎の習得は無理なので他の対面の先生を探します」と言われました。体験レッスンもしていないので私がその方に何もできなかったわけではないのですが、完全初心者でなければオンラインでバイオリンレッスンすることは可能です。特に私は基礎に特化したレッスンができることを自負しているので、オンラインという響きがこんなに邪魔をするものなのかと悲しい気持ちにもなった反面、もっとオンラインでのバイオリンレッスンについて発信をしていこうと決めました。
大学院在学中にMOONバイオリン教室を開き、ウィーン留学に伴ってコロナ禍前からオンラインでのバイオリンレッスンを始めました。
日本に帰国して東京でまたMOONバイオリン教室を開きましたが、ちょうどコロナが世界的に流行ってしまったこともあり、同時にオンラインでのレッスンも積極的に受け入れるようにしました。
そのため、割と長い期間オンラインでのバイオリンレッスンをしてきましたが、できることとできないことがはっきり分かっています。
私の教室に来られる方はバイオリンの基礎を習得したい方や、普段は忙しいので移動時間もかからないオンラインで簡潔に済ませたいという、コンクール対策で音程やリズムをバッチリにさせたい鍛錬コースなど、一生懸命取り組む子供さんから、趣味でバイオリンをのんびりやりたいという大人の生徒さんまでいらっしゃいます
プロを目指す方で難関コンクールでの入賞や音大受験を考えている方には私のコネクションからそのエキスパートの先生や教授をご紹介しています。さすがに音楽高校や音楽大学はそもそも師事したい先生にアポイントを取るのがマストになります!下見レッスンや基礎改善レッスンは可能です。
今習っているバイオリン教室を辞めたいけど辞めれない人
私自身、バイオリンの先生選びには苦労しました。威圧的な先生にはどうバイオリンをやめることを伝えたらいいんだろう、バイオリンは好きだけど今の先生に習っていては上手にならない、でも辞められないという方がレッスンに来られます。
以下の記事が高頻度で購入されているのでまだまだ習い事を舐める問題は深刻なんだなぁと過去の私の経験と重なる部分があります。
あの頃バイオリンが上手になりたかった私のために
ドイツのようにクラシック音楽が身近に感じられるようになってほしい、そのためには次世代への音楽教育はとても大切なものだと思っています。ピアノよりもまだバイオリンは少し珍しい楽器で、そして綺麗な音を出すにはとても難しい楽器です。だからこそ適当に教えてしまう先生のもとで悪い癖をつけてヘタなままでいるより、きちんとバイオリンの本質を教えられるようなバイオリンの先生に自分自身がなって、同じ悩みを抱える人たちに常日頃寄り添いたいと思ってレッスンしています。