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LUNA SEA/GLAYのThe MillenniumEve。ただ部屋の隅で体育座りしていることしかできなかった25年前。
1999年11月22日、朝日新聞の全面広告。3度引越しをしてもずっと取っておいた古いスクラップブックの中に残っていた。あの頃のLUNA SEA/GLAYの対バンはどんなに刺激的で刺々しくて衝動的だったのかと思い浮かべる。中3だったあの頃の私は、この新聞の全面広告を自室の壁に貼り付けて眺めていることしかできなかった。
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LUNASEAとGLAYの対バンライブに行ってきた。
25年と3カ月ぶりというThe Millennium Eve@東京ドーム。「ミレニアム」という言葉に1999年の余韻が残る。1999年、LUNASEAは10万人ライブ、GLAYは20万人ライブという偉業を成し遂げたすごい年で、その彼らが集結したのだから、今ではとても想像できない熱気と勢いだったろうと思う。私がGLAYを好きになった年でもあって、すべてが退屈だった埼玉の田舎者に世界の広さを教えてくれたのはGLAYだったし、GLAYを経てLUNA SEAの良さを知った年でもあった。
当時を再現するためか今回のライブは両バンドとも当時に流行った曲のオンパレード。懐かしい曲たちを聴きながらそんな過去の自分を思い出し、私はあの頃の自分のために今を生きているのだなと思った。フィギュアスケートの羽生結弦選手が現役当時によく「6歳の頃の自分のために滑っている」というようなことを言っていたんだけどその意味がやっと少し理解できた。GLAYに出会って世界が広がった中3の私の感動や刺激を裏切りたくなくて、今でもあの衝撃を探しながら生きてるような気がする。「あの頃に青春を置いてきた」という表現が好きで、今日はまたそれを感じるほかない。あの頃に一瞬で引き戻してくれる音楽があって、いくつになってもまた青春を味わえる。そして、あの頃HISASHIのビジュアルの斬新さにすっかり魅了された心をまた思い出してしまうほどに、今日のHISASHIのビジュアルの仕上がりがなんとも、言葉を使うのが惜しいというか、自分の語彙力のなさにがっかりするほどには妖艶で、あの頃の私がまた大喜びした。
自分の話はこのへんでやめにして、今日個人的に良かったこと
・HISASHIのビジュ、ご尊顔、作画、良すぎて2000年代トップクラス。「若さだね」って歌ってたYoung oh!oh!がむしろシニカル。ありがとうございます53歳。
・TERU(テナシー)が歌うTRUE BLUE。TERUの声と曲のマッチング最高
・GLAYが演るJesus。
(Jesus don't you love me?のJパートはみんなで歌うようなセリフじゃないのに「カモン」じゃあないのよw)
・LUNASEAが演るSOUL LOVE。ギターソロがちゃんとLUNASEA味。SUGIZO味
・BelieveのギターソロでSUGIZOが彼女のModernのメロディを入れてくる
・TAKURO、名前に☆入れるネタ好きすぎ。25年前のレディファク(ラジオ)から言ってる
・対バンだと気合いの入り方が違うんでしょう。GLAYがよそゆきで艶やかで良かった
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