ここは私の非常口
誰でもどこでも目にするピクトグラム。
目にする回数とは裏腹に、
実際にその用途で使ったことがある人は少ないような気がする。
非常口
長いこと生きてる中で、避難訓練で以外は私も使ったことはない。
勿論使わないに越したことはないんだけれども。
でもたぶん
みんな生きている間に非常口を求めることあると思う。
行き詰って、つらくて、悲しくて、しんどくて。
私は外面がいい。
嫌われるのが怖くて、どんな場所でも笑顔でいた。
にこにこしてれば好かれなくても嫌われることはない。
意見を言わなければ、対立することもない。
相手のいうことを聞いてあげれば、相手は喜ぶ。
自分のことを、自分の考えを、
求められたとき以外に話すのが極端に苦手である。
怖いのだ、話すことが。無駄な時間と思われるのが。
それより相手の話を聞きだす方が何倍も楽。
自分の話を聞いてくれる人を嫌う人はあまりいない。
電信柱や壁に話すより相槌を打ってくれる存在はたぶん
とても便利なんだと思う。
だから誰の話でも、どんな話でも聞きながら頷く。
全く知らない話であっても興味を持つようにする。
相手の好きなものについて調べる、アンテナを張る。
何か思うことがあっても言わない。
言えば亀裂が生じるかもしれないから。
まして悩みや考えなど絶対に話さない。
相手の話を聞くことを苦痛だとも思ってない。
聞くのが楽しいとまで言えない時もあるけれども、
こうやってずっと過ごしてきたからこれが私にとって楽。
もともとド正論を持って相手と口論してしまいがちなので、
とにかく外では黙っているのがいい
でもそんな私にも意思も考えもあって、
外に出す訓練をしてこなかったから心の中には澱がたまる
たまってることにすら何年も何十年も気づかなかったけれども。
ずっとためこんできた私の考えとか私の意志とか想いとか悩みとか。
今はnoteが全部引き受けてくれているように思う。
ここに書いて発信することで、落ち着く。
本筋の道ではないけれど、私の中での非常口なんだと思う。
とてもありがたい、存在。