読書記録22📚「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」尾形真理子
<あらすじ>
年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる広告代理店OL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。
<レビュー>
⭐⭐⭐⭐
本屋さんでタイトルに惹かれて思わず手に取った本。年取るごとに好きって何?って感じにもなってきたし読んでみるか~で、読んだらすんごいツボやった。
色々な恋愛事情を抱えた大人の女性たちの話が、小さなセレクトショップを基点に描かれています。ある程度恋愛を経験した大人の女性の感情がリアルに、でもとげとげしくない優し目のタッチで綴られていて読んでてとっても心地よかった。どの女性の話もアラサーの自分に重なる部分があり、刺さったな~笑
短編集だから仕方ないけど、それぞれの話が恋愛に悩む⇒セレクトショップに訪れる⇒新しい洋服に勇気をもらう⇒よし、一歩踏み出そう。みたいな展開で終わってしまって、踏み出した先のストーリーが気になっちゃった。この先どうなるかは読者の皆様のご想像にお任せパターンよりもラストシーンもちゃんと描かれている方が個人的に好みなのです。という事で⭐4つにしといた。
まず、本のタイトル自体が既に名言なんですが、読み進める中で響いた文章をメモしておきます。
「可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと」
「あしたの服を悩むのは、あしたを夢みるからなんだ。」
見た目いまいちな女がいくら化粧とか美容とか服に気遣っても一緒やから(笑)って気持ち、わからなくもないし自分もそういう風に思う節はありますが、でも可愛くなろうとお金や時間をかけて努力してる時が楽しいし、そうやって努力した自分はしていない自分より、きっと明るく自信を持って振る舞えてるよね😊🤍
という素敵な乙女心が再確認できた本でした☺