社会実験特集③なんば改造計画
最後の社会実験は大阪のミナミで行いました「なんば改造計画」です!
なんば改造計画
その名の通り、3つの社会実験の中で最も様々な方へ影響を与える社会実験でした。駅前空間の今あるタクシープールを周辺道路にタクシー乗場として移設し、バス停も移動させ、荷捌きの場所やルールも変更して、駅前を歩行者空間化するという実験です。
新型コロナウイルスの影響で一度は延期になってしまいましたが、やっと社会実験を実施することができました!
駅前を歩行者空間化することで、歩行者の人たちが休める空間を作り、さらに難波を楽しんでもらいたいという地元の方々の思いが発端となって、進めてきた事業がようやく大きく前進しました。
社会実験の準備と社会実験中の様子
今回の社会実験はとても大きなもので社会実験前には準備として、工事が1ヶ月以上にわたって実施されました。その中で様々な問題があるたびに対応策を考えて、改善をしながら、準備を進めてきました。
それは社会実験中も同様で事前に荷捌き関係者、周辺施設などに社会実験についての説明を地元の方々中心に実施していましたが、現場でのトラブルはいろいろと発生し、社会実験の最初のほうはバタバタと対応に追われることが多かったです。
しかし、一つずつ問題が発生するたびに説明を行い、周辺施設から再度、荷捌きルールの周知徹底を行うなどの対応を行ううちに9日間の社会実験で最後の方は随分と運用ルールになれてきたように感じました。
気温も下がり、看板を設置して巡回するなど、最も体力的には厳しかった社会実験ではありますが一緒に社会実験に関わってきた方との絆が深まった社会実験でもあったように思います。
また、裏では様々なことがありましたが歩行者空間化した広場では気候的にはとても快適とは言えない環境ではありましたがたくさんの方が休憩をしてくださっていました!
社会実験を今後どう活かすのか
社会実験を実施したことで様々なことが分かりました。私たちは社会実験前に16個の検証項目をたてて、社会実験中に調査・確認をしてきました。
机上で検討していたことから概ね外れることはなかったと思いますが社会実験をして改めて分かったことなどを踏まえて、今後、関係者と協議を詰めていくことになります。
様々な方のこれまでの日常を大きく変える事業となっていることから丁寧に進めていく必要があると思っています。
社会実験を通して
これまで3つの社会実験についてご紹介してきましたがどれも社会に与える影響はとても大きく、改めて大きなことに関わっているんだなということを実感しました。
なんばの社会実験はテレビでも取り上げていただくことが多く、様々な意見があることも知りました。
街を変えるということは言い面ばかりではなく、ある人にとっては今までの日常が変わり、不便だと感じられる方もいると思います。
その中で未来のために今、どのような選択をするのかということをみんなで考えていく必要があると思います。
社会実験はそのきっかけに過ぎないのではないかと思います。
実際に街を期間限定で変えてみることで様々な意見を聞き、議論を生み出すことが重要ではないかと感じています。
また、社会実験の結果はHPにアップされますので是非、ご覧ください。