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Key Fantasia

14
14歳の内気で人見知りな子、サクラは、森で見つけた古びた剣を手に入れる。それは伝説の剣で、魔法使いのラメと共に魔王退治(と、その他幾つかの目標)のために旅に出る。  小さな勇気で…
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#勇者

一章/1話 勇者と剣

一章/1話 勇者と剣

 今から語る事は、500年前、いや1000年以上前の話になるだろう。
実際、どれくらい昔なのかなんて、詳しい資料なんてないんだけどな。

●――――――――――――――――――――●

 その日はよく晴れた日だった。
 朝、カーテンを開けると強い日差しが部屋入ってきた。
この部屋には一人しか居ない。この部屋どころかこの家全体に一人だけだ。

 名前はサクラ。桜色の長い髪を提げ、眠い瞳を開く。
特に

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一章/3話 勇者は身長が低いらしい

一章/3話 勇者は身長が低いらしい

「伝説の剣を携えた『勇者様』?ですか?」
予想外の言葉が飛び出してきた。
「そう!私の故郷で古い言い伝え?伝説?みたいなのがあってね、それによると…『世界が魔に支配されんとするとき、1人の勇者が現れ、魔を打ち払わん』ってやつなの!それでね、その勇者の見た目が、『身長が低く、桜色の長髪の少年』ってことになってて、『魔』っていうのは、近頃話題になってる魔王が現れたーとかのことだと思うの。それで勇者の方

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一章/幕間1 魔王城にて

一章/幕間1 魔王城にて

 暗い、とっくに昼になっているのに暗い。そんな場所に1人の男がいた。
彼の頭には角。大きいものと小さいもので2本。
 彼は何かを待っていた。黒い岩を削って作られた、不気味な装飾が施されている椅子に座って。

 突然、部屋の真ん中に穴が空いた。文字通り空間に。その穴の中から不気味な仮面を付けた少年が出てくる。
「どうだ?何かあったか」
角の男が言う。
「ええ、勇者が旅に出たとのことで」
仮面の少年が

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一章/5話 悪者退治とその報酬

一章/5話 悪者退治とその報酬

 お腹すいた。結局朝から何も食べないでもう太陽は頭上真上にいらっしゃる。
 今僕達は長老と話してから、村の門を出て街の方への道を歩いている。
「お、サクラ君お腹すいたーって顔してるね〜」
わお、バレてるね。でもしょうがないじゃん朝から何も食べてないんだもん。
「ていうか、ラメはお腹すいてないの?」
「私はさっきの酒場でちょっと食べましたからね〜」
う、確かにさっき酒場では ラメの座ってた席には食べ

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一章/8話 交わる伝承

 …えっと、とりあえず……
「ローズさんの知り合いの方の占い?と、ラメの故郷の伝承がほとんど同じってこと?」
「うん、さっき言った故郷の伝承ね」
「私があの占い師に聞いたものとほとんど同じなのですか?」
ローズさんもびっくりしてる。
「はい。内容が『世界が魔に支配されんとするとき、1人の勇者が現れ、魔を打ち払わん』で、その勇者の見た目が、『身長が低く、桜色の長髪の少年』なんです」
「私のところの占

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一章/9話 商都ライネリー

「ねね、正体って?一体その人は何者なの?ねえねえ、お~い。ねえってば!」
う、うるさい。こうなるなら言わなければ良かったかな…いやべつに言ってもいいんだけどね?ただ説明がめんどいというかなんというか…っていうかそもそも絶対信じてくれないだろうし……
「皆さん、そろそろ街に到着致します」
「わ!ほんとだ!もう見えてきましたね!」
あ、ボルジアさんの発言のおかげで何とかなった。ふう、ありがとう、ボルジ

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一章/10話 宝石の帽子

 店の奥にはカウンターがあり、中年の男がそこにいた。
「すみません、この帽子を買いたいんですけども…いくらですか…?」
「あ?ああ、その帽子な。ちょいと見せてみ」
店主さん?がラメから宝石の入った帽子を受け取り、付いていた値札を確認する。
「ねえ、ラメ。帽子の値段、確認してなかったの?」
「いや~、あまりにもピンときちゃったもんだからつい…えへへ」
「ちなみに、今全部でいくら持ってるの?」
お金が

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