445.いつまで発信したいことを発信し続けているの?
ユーザー目線になって考える。
完全プライベートのブログやSNSでは必要ないが、”ユーザー”という対象がいるのであれば、この観点はとても大事。
大事なのはわかっているけれど、全くもってユーザー目線になっていない発信は都内のコンビニよりもよく見かける。
今自分の仕事をしている中でも、もっとこうだったらより良いのに、と思うことが溢れるほどある。
しかし、僕にはマーケティングもブランディングもコンサルして結果を出した実績はない。
御託を並べても、単に偉そうなことを言っている人だと思われるのがオチである。
実績は説得力になるので、何としても自分の選択や意見で結果を出して、今はとにかくその想いを正解にする必要がある。
今回書く内容はめちゃくちゃ大事だから、特に発信を始めたばかりの人やブランディングの仕事に携わっている人に読んでほしい。
あなたの思うユーザー目線は、本当にユーザー目線だろうか?
ユーザーにこう届けばいいなと思う、発信者のエゴは入っていないだろうか?
本当に、ユーザーの立ち位置から考えているだろうか?
ユーザーの生活を、想いを、感情を、価値観を想像し、理解しているだろうか?
自分が発信したいことは、漏れなくすべて排除してほしい。
相手にどう届くか考えることも、だいたいはエゴなので片っ端から取っ払ってほしい。
伝えたい何かの強みやメリットの押し付けではない。
求めていないものを提供しても、それはそもそも強みでもメリットでも何でもなくなる。
起点を見誤るな。
あなたではない。
何かの商品やサービスでもない。
物事のすべては、ユーザーが起点で巻き起こる。
あなたもユーザーなのだから
世の中多くの商品、サービス、ビジネスが存在していて、僕たちはそれらを意識的か無意識的かはともかく有難く享受している。
間違いなく、自身がユーザーである経験の方が多いはずなのだ。
ただいざ発信するとなると、急に発信者目線になってしまうのはなぜだろうか?
ユーザーの視点は必ず持っている。
考えてもわからない、なんてことは有り得ない。
あなたがユーザーなのだ。
商品の、サービスの、一消費者なのだから、その想いを想像すればいい。
花が好きな人が花を買いに行くわけではない
花屋に花を買いに来る人は、なぜ買いに来ているのだろう。
花が好き?
違う。
いや、そういう人もいるかもしれないが、ターゲット選定という意味で捉えてほしい。
花を誰かに届けること。
それを通じて、相手に喜んでもらいたいとか、関係性をより良くするとか、花を渡すことによる現象の方を求めているから花を買いに来るのだ。
と、下記の動画を視聴して、とても勉強になった。
一体ユーザーの何を想像して、今そのサービスを展開し、商品を売り出しているのだろうか。
その商品を手にした先の未来、そのサービスを使って得られる未来、それを想像することが大切だ。
本当にユーザーが求めているものは何か?
浅い想像で終わっていないか?
本当に、ユーザーがその行動をしたときの気持ちまでを、リアルに感じ取っているだろうか?
花が好きだから花屋に来て花を買う、みたいな誰でも思いつくようなイメージで、ユーザー理解した気になっていないだろうか?
発信にはエゴがある。
それを徹底的に排除する。
発信目線で人が集まればいいのだが、残念ながらそのケースの方が少ない。
ユーザー理解をしたいと思うのなら、あなたの発信したいことは、一切合切なくそう。
発信したいことは封印する
例えば、知り合いにクラフトビールを作っている方がいる。
クラフトビールのイベントを打つことになった。
そのときに「クラフトビールイベントを開催します!」なんていう文言が最初に来たらもうその時点で終了である。
その言葉のどこに、ユーザーの欲求が喚起される要素がある?
イベントを開催するのは、開催者の話だろう。
そんな情報は欠片もいらない。
例外として必要な場合は、その発信者自体に人が集まるケースだ。
この人が、こんな団体が、こんな企業が、このようなイベントやるんだ、となって人が集まる場合は、「イベント開催します!」で問題ない。
ただ、有名人かインフルエンサーでもない限り、ほぼ間違いなくそんな現象は起こらない。
ユーザーに何を与えられるか?
これも発信者目線だ。
ユーザーがそれを享受することによって、どんな想いになるか?
何が得られるか?
惜しい。
求めているものが明確になっていない。
どんな人に、何を届けて、どんな未来を創り出したいか。
これ以上不可能だと思えるほど、細分化する。
そうすると、ユーザー目線の発信という感覚が少しずつ掴めてくるはずだ。
あなたは何かのユーザーであり、この地球上にたった一人の存在なのである。
届ける方も、この世にたった一人に向けるという想像力と理解力を身につけなければ、コモディティの波に飲まれて淘汰されていく。
僕もまだまだ勉強中である。
割ととんでもない数の実践と、効果検証と、改善を繰り返している。
共に学ぼう。
あなたは発信者の前に、大量の商品とサービスのユーザーなのである。
必ずできる。
考えて仕事をしよう。
人を想う仕事をしよう。