482.すべてが返ってくるためにスコア70を切る
100を切るのに趣味を捨てた。
90を切るのに友達を捨てた。
80を切るのに家族を捨てた。
70を切ったらすべてが返ってきた。
プロゴルファー、ジャンボ尾崎さんの名言。
求めているものがあるなら相応の覚悟が必要だということ。
普通を選ぶなら普通に何もしなくていいが、普通を選ばないなら普通は選ばないようなことをやっていくのは、理論上当然のことであって、何一つおかしいことはない。
高校球児の頃は、他のチームメイトと一緒に帰っても意味がないからと練習後は一人で早く帰り、雨の日も雪の日も素振りをし続けていた。
中学受験のために、小学六年生の一年間は毎週火木土の勉強と、日曜に10時間の塾で勉強していた。
今だって、4時まで仕事していることもあれば7時からMTGしている日もある。
あの頃と同じ。
学生だから、社会人だから、この年齢だから、この仕事だから……。
関係ない。
夢中や熱狂という状態が、自分を次の世界へ連れて行ってくれるのだ。
しかし、これは決して正解ではない。
幸せの定義は人それぞれだし、状況がそうさせてくれない場合も、ほぼないが全くないことはないだろう。
ただこの覚悟的なものは、人生の一時期を切り取って必要になる瞬間があると思う。
生活にバランスを取って、突き抜けた結果が出せるはずはない。
そんなに世の中も人も甘くない。
成功は、偏りだ。
ここで止まることは、何かを諦めることのようなものである。
自分が諦めたことを認めたくないからと、止めようとする人もいる。
理解できないことは理解しようとせず、どれだけ話しても聞いてないと言い張って、都合のいい情報ばかりを収集し、あたかもこの世の正解かのように押し付けてくる。
そんなものは、夢中と熱狂の世界にいるなら完全にシャットアウトしていい。
その勇気を持つことが、挑戦の上で最も酷な変化なのかもしれない。
100を切るのに趣味を捨てた。
90を切るのに友達を捨てた。
80を切るのに家族を捨てた。
70を切ったらすべてが返ってきた。
捨てるためにゴルフのスコアを取ったわけではない。
順番が逆だ。
スコアを取るために捨ててきた。
すべてを捨てるために努力していたのではない。
すべてが返ってくるために精進しているのだ。
切り捨てたものの声を聴く必要はない。
どうせ取り戻すし、大抵の場合は成功を収めた瞬間に勝手に返ってくる。
お前ならやると思っていた。
無茶やってたけど自分は信じていた。
心配していたけどうまくやると思っていた。
多くの成功者が、そういった手のひら返しを経験していると聞く。
それが本当かどうか確かめようと思う。
好きで捨てているわけではない。
嫌いになったわけではない。
報いたいともちろん強く思っている。
取捨選択ではなく優先順位だ。
それすらもわからないのなら、挑戦者を笑ったり引き止めたり野次を投げたりしない方がいい。
そんなことをする前に自分が幸せになる道を邁進したらいい。
甲子園を死ぬ気で目指している高校球児に、誰が海外旅行を提案する?
誰が人生では大学受験の方が大事だからと勉強を優先しろと言う?
誰が将来野球よりゴルフの方が付き合いでするからとゴルフへの転身をオススメする?
スコア70を切る。
そこまではノンストップだ。
他には目もくれない。
隣の芝が青くなるなんて発想にもなる暇がない。
誰かが、何かが、周りのせいにしている場合ではない。
すべて自分の責任下に置き、息を止めて爆速で進む。
今直面している人に、どうか届いてほしい。
取捨選択しようとしている人に、救いを差し伸べたい。
人生は優先順位だ。
何も捨てる必要はない。
いずれ返ってくるならそれは捨てるではなく「横に置く」だ。
大丈夫。
あなたにとってのスコア70を切るほど突き抜けた存在になったとき、直面している事象はすべてひっくり返る。
そこまで頑張ろう。
まずは自分の未来を信じて。
必ずこうなる、こうすると心に決めて。
あとは走るだけだ。