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海からの帰り道

詩の記録

2021.12.12


毎日のように海に出かけた。あなたは海が好き。細かい砂は払っても払っても、布地にまるで模様のような顔をしてあらゆる隙間に忍び込む。好きじゃなかった。好きじゃないと思ってた。いつの間にか砂の上の歩き方を覚えた。気にならなくなった。海風で頭が痛くなることがなくなった。嫌いなものがひとつなくなったさびしさはある。甘いわがままだ。ないものねだりだね。

2022.01.29


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