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剣客商売 第2巻4話~7話

さいしょに。

 ※ネタバレありありです!ご注意ください。
 なお、当記事は第2巻の4話以降ののポイントのみを探します。
 小兵衛の家などの、いつもの場所は地図A(下段)にまとめました。
 いつもの地図掲載地を除くと、地図に載せる場所が少ない場合が出てきたので、2巻の残り4話をまとめて掲載しました。よろしくお願いいたします。 
 では。どうぞ。


第4話 悪い虫

 辻売りの鰻屋又六、強くなりたい訳は・・・
・場所:➀深川富岡八幡宮門前、②洲崎弁天社

まとめの地図

又六が店を出した場所。②の稼ぎがいい。

江戸切絵図

 江戸切絵図より。当時洲崎弁天は海際であった。

国会図書館デジタル:深川図より

第5話 三冬の乳房

 三冬の住む根岸の寮の隣りの家で誘拐事件。
 場所:173)前半根岸の寮(A)がほとんど。
 以下、抜書中に地図を挿入。最後にまとめ地図。

1.お雪の実家(地図付)

・180)➀江戸城・山下御門前に店舗を張る小間物問屋〔山崎屋卯兵衛〕

江戸城・山下門跡をマーキング。商店街はどの辺か・・・

2.山崎屋卯兵衛の弟の働く中間部屋(切絵図)

・194)②巣鴨・藤堂和泉守の下屋敷。伊勢の国・津の城主(三十二万三千九百五十石)/卯兵衛の腹違いの弟の働いている場所

巣鴨。藤堂屋敷は、ソメイヨシノを作苗した染井の植木職を育てたそう。

3.お雪の乳母の家(父と出奔した先)

・210)③押上村 東京都墨田区。小兵衛宅からは畑道を田踊って東南へ1里足らず。

押上村

〇探索側の動き

・209)浅草寺・門前の並木町にある泥鰌鍋が名物の〔山城屋〕
・211)(あるじの)卯兵衛を尾行する一方、木挽町三丁目の釣道具屋〔浜宗〕方に待機していた弥七へ急報。

北は右。山下御門は一番上の左方、お店は山下町にあった。
赤丸が弥七が待機していた釣具屋のある、木挽町3丁目。

・212)(卯兵衛)楓川沿いに江戸橋をわたって小網町一丁目の船宿〔佐賀屋〕へ入った。・・三ツ俣から大川へ出て行ったので、後を付けていた傘徳も佐賀屋のとなりの〔湊屋〕から舟を出して
・四谷の弥七が本所二ツ目の軍鶏鍋屋〔五鉄〕!まで行くと・・・
・(小兵衛が)大川橋をわたりきって本所へ入り、源森川に沿った中ノ郷瓦町の道を東へすすむころには、とっぷりと暮れてきた。
 213)押上村に最教寺という日蓮宗の寺院がある。/寛永年間に改基した小さな寺だが、日蓮上人真筆の、蒙古鎮制のために書かれた曼陀羅の旗なぞがあり、このあたりでは名刹ということだ。

国会図書館デジタル、押上

第5話 まとめの地図

➀お雪宅:お店の場所、②卯兵衛弟が住む中間部屋、③お雪の乳母の家(隠れ家)

第6話 妖怪・小雨坊

第1巻2話「剣の誓約」で遺恨を残す伊藤三弥が兄とともに江戸に舞い戻る。
地図は、(剣の誓約)地図へ補足(レイヤーの追加)とします。

第6話まとめの地図

黒丸:第1巻第2話の地図。赤丸(数字)は、今回初出の場所。戦いは⑨故柿本の道場

第6話抜書

 小雨坊出現:小兵衛の家(鐘ヶ淵)、大治郎の道場近くの畑道(A)
 234)溝口家の家来で、山口藤兵衛というもの、麻布・二ノ橋にある大身旗本・②保科感六郎昌茂の屋敷へおもむいた帰途、③仙台坂を下ってくる伊藤三弥を見かけた、というのだ。
 三弥は、山口藤兵衛を見るや、坂の北側にある④真等寺という寺の境内へ走り込み・・・「墓地つづきの⑤徳来寺へぬけ、それから一本松のあたりへでたのではありますまいか・・・」
 ➀麻布・西光寺裏の家
 二人は編笠をかぶって麻布へもどってきたのだが、麻布一本松の茶店⑥へ立ち寄り・・・出てすれ違い・・・百姓夫婦が四ノ橋をわたって西へ。
 257)⑥麻布一本松の長善寺門前にある〔ふじ岡〕で落ち合った。

地図製作の年代が違うので、保科家はあるものの、名前が違う。なお、家紋があるので上屋敷
松平陸奥守屋敷「・」なので、下屋敷。「松平」の字の上に「仙ダイサカ」
地図製作時にすでに廃止された寺、遷移した大名などは載っていない。

 259)長男の郁太郎(容姿が妖怪・小雨坊)は十七歳の夏に、溝口家の国もとである越後・新発田の領内へ隠れ住むことにさせられてしまった。
 新発田城下の東南四里のところにある二王子山のふもとの村
 羽黒山の山伏が誘拐。剣の修行もしてくれたらしい。

:この引用部分、江戸外により地図にしていません。おもしろいけど。

第7話 不二楼・蘭の間

 ➀金貸し御家人の横川鉄五郎宅、②養子:小金吾の実家、③鉄五郎宅に盗みに入ろうとしている娘の

まとめの地図

抜書(データ、根拠)


 百五十石どりの御家人・横川鉄五郎。➀本所・石原町。宅地は三百坪。南開きの門構えで、
 小金吾は、②巣鴨の五軒町に屋敷がある三百石の旗本で、森川斧太郎の末弟だ。
 291)あの女は、ついこの近くの③専念寺裏の小さいがしゃれた家に住んでおります。
 296)③浅草から千住大橋へ通ずる往還の、浅草・山谷町を東へ切れ込んだところにある専念寺の裏手にある。ここは専念寺の地所だったのを、檀家の大阪屋清右衛門が借り受け、妾宅を新築したものだ。
 298)大川沿いに、今戸から山之宿六軒町まで、小兵衛と傘徳がやって来ると、六軒町の〔駕籠重〕という駕籠屋の中から通りを見ていた弥七が
「花川戸の三河屋という軍鶏鍋屋で落ち合いましたようで」
「わしはな、いつかほれ、横網町の鬼熊酒屋な、あそこで」
 301)➀大川の水を駒留橋の下から引きこんだ掘割の、道をへだてた東北の角地に横川家がある。
 306)相手の男は、本所・三ツ目の三十俵二人扶持の御家人で、早田伊之助

足袋屋と菓子舗

リスト(抜書)

足袋屋:深川・黒江町の足袋問屋〔丸屋忠右衛門〕
菓子舗:麹町七丁目の菓子舗・大和屋の〔窓の月〕

茶屋、料亭など、駕籠屋
:浅草寺・門前の並木町にある泥鰌鍋が名物の〔山城屋〕
:花川戸の三河屋という軍鶏鍋屋
:木挽町三丁目の釣道具屋〔浜宗〕
:江戸橋をわたって小網町一丁目の船宿〔佐賀屋〕
:佐賀屋のとなりの〔湊屋〕
:本所二ツ目の軍鶏鍋屋〔五鉄〕

:六軒町の〔駕籠重〕
以下、地図(あばうと)を起こしてみました。
軍鶏鍋屋はそのまんまで検索出来たのが、ちょっとうれしい❤

秋山父子がどの辺を歩いていたか、くらいの参考地図

菓子舗・レストラン、その他。

剣客商売界隈図(地図A)

 ふだんの暮しの見かけをちょいと剥いで、時間旅行に行きませんか。
 「剣客商売」に住む方々が暮らす界隈など、いかがでしょう。
 なお、くりかえしの場所を「地図A」にまとめました(マイマップでは『剣客商売・基本地図』)。 

剣客商売:記事は

〇地図説明

・・・不要の方は飛ばして~地図は下です。

・えんじ色の丸に囲まれた数字と、凡例の数字がリンク。クリック(タップ)するとタイトルと簡単な説明が地図の向かって左に出ます。
・スマホの方にはキャプションがずれているかと。ごめんなさい。
・拡大縮小も自由自在で、触っただけで位置が行方不明になることも・・・汗。立ち上げなおすと初期状態に戻りました。
・拡大して全画面がお勧め(地図上バーの右端□)。
・パソコンで見ている方は、スマホへ送ると便利なんだけど・・・実験したけどうまくできません。このページをスマホで開いて、全画面にしたら地図で使えるようです。よろしければ使ってみてくださいね。
・お読みいただき、ありがとうございます。

地図A

 ご覧いただきありがとうございます。今日も良き日でありますように。

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