スカーフェイス
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
1983年のアメリカ映画。キューバからアメリカへ渡った青年トニー・モンタナが、コカインの密売などによって死にもの狂いで暗黒街をのし上がった果てに自滅してゆく姿を、徹底したバイオレンスで描いたクライム作品です。原題 "Scarface"。
出演は、主人公「トニー・モンタナ」に『ゴッドファーザー』『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』のアル・パチーノ。共演に、スティーヴン・バウアー、『アイ・アム・サム』のミシェル・ファイファー、『アマデウス』のF・マーリー・エイブラハム、ほか。
監督は、『キャリー』(1976年)『アンタッチャブル』『ミッション:インポッシブル』のブライアン・デ・パルマ。
リメイク作品だったのね!
本作の元となるオリジナルは、1932年のギャング映画『暗黒街の顔役』(原題は同じ “Scarface”)。
アメリカ国立フィルム登録簿にも登録されている有名な作品で、
――とのこと。(わたしもなぜかタイトルだけは知っていました!)
監督は、『三つ数えろ』『紳士は金髪がお好き』のハワード・ホークス。主演はポール・ムニ(下画像中央)。
この作品をアル・パチーノ主演&ブライアン・デ・パルマ監督でリメイクしたのが『スカーフェイス』(1983)です。
"The World is Yours"
舞台は1980年代。カストロ政権下のキューバから犯罪者として追放された青年トニー・モンタナ(アル・パチーノ)は、アメリカのフロリダ州マイアミへやってきます。
野心の塊のようなトニーは、暗黒街の大物たちからその非情さと度胸の良さを買われ、裏社会でどんどんのし上がってゆき――
という物語なのですが、現在では “ギャング映画のカルト的傑作” として Snoop Dogg などギャングスタ系の黒人ラッパーたちに多大な影響を与えているのだそう。
主人公 トニー・モンタナの太く短い生き様は、今や「ワルのお手本」として憧れの対象となっているのですね。
わたし自身はギャングスタでもなんでもないので(笑)こんな感想を持ちましたが、
でも、トニーというキャラクターが、数十年経った今もこうしてアイコンとなって支持されている理由は、本作を観れば「さもありなん」と納得です。
・・・
ところで、本項の見出しタイトルにした
というフレーズは、作中で象徴的に使われている、とても印象に残る言葉です。ぜひ注目してみてくださいね。
Fワード頻出映画としても有名
アル・パチーノの熱演が強く記憶に残る本作。
と当時の感想ツイートにもあるように、『スカーフェイス』といえば Fワードが洪水のように出てくる映画としても巷にその名を轟かせています。
ほら、ご覧の通り。笑
Wikipediaによれば、その数 207回! わたしとしては「ランキングでも、かなりの上位に入っているのでは?」と思ったのですが、意外にも 49位。(1位はディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、569回ですって!)
にもかかわらず、こんなにも強い印象を放っているのは、ひとえにアル・パチーノの怒涛の迫力のせいかもしれません。
ミシェル・ファイファーのこと。
それから『スカーフェイス』といえば、もうひとつ忘れられないのが、トニーが力ずくで奪いたくなるほど惹かれる女性、エルヴィラを演じたミシェル・ファイファーの美しさ!
マフィアの情婦なので決してお上品な役柄ではない(コカインを常用し、ジャンキーのようになってしまう)のだけれど、破滅的な男に愛されてしまったヒロインの運命の哀しさが、その美しさにより一層際立つというか。
良いですよね、ミシェル・ファイファー♡
・・・
2014年の大ヒット曲 "Uptown Funk"(マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズ)でも、"イイ女" のアイコンとして歌詞の冒頭に歌われています。
・・・
アル・パチーノ好きとしては押さえておかないとね、という気持ちで観た本作。わたしの個人的な結論を申し上げるとすれば、こんな感じかな。(今のところは)
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