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ヒューゴの不思議な発明

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

今回 note で取り上げるこちらの感想ツイートは、珍しく2つの作品について書いていますね。(いつもは1作品ごとに感想をつぶやいているので、これはレアなケース)

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ブラピ主演の『マネーボール』(2011年)については、

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当時のわたしによると、

うーん、まあ。
ブラピが年齢を重ねていてカッコ良かった。
野球にも、世知辛いビジネスにも興味ないのでピンと来ず。

――だそうなので、早速こちらの画像の出番です。ドドン!笑

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(初出はこちらの記事

わたしの「ブラピ愛」を熱く語った過去記事などは、こちら。

――というわけで、今回の記事では『ヒューゴの不思議な発明』のことをお話ししましょうか。

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ヒューゴの不思議な発明

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2011年のアメリカ/イギリス/フランス映画。1930年代のパリ、モンパルナス駅の時計台に隠れ住む少年が、亡き父の遺した機械人形の謎を追って体験する不思議な大冒険を描いたファンタジー作品です。原題 "Hugo"。

原作は、アメリカの絵本作家ブライアン・セルズニックによるベストセラー小説『ユゴーの不思議な発明』(The Invention of Hugo Cabret)。

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出演は、主人公の少年「ヒューゴ」に『縞模様のパジャマの少年』のエイサ・バターフィールド、共演に『キック・アス』シリーズのクロエ・グレース・モレッツ、『ガタカ/GATTACA』のジュード・ロウ、『ガンジー』のベン・キングズレー、ほか。

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ここで驚いたのが、本作の監督。なんと、この映画、マーティン・スコセッシが撮っているんですね~!(当時は気づかずに観ていました。汗)

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右端がマーティン・スコセッシ監督。ヒューゴ役のエイサ・バターフィールド(中)、イザベル役のクロエ・グレース・モレッツ(左)と。

スコセッシの作品は、わたし、好きです! 何本くらい観たのかしら?――と数えてみたら、こんな感じでした♩ 

○『タクシードライバー』(1976年)
○『ハスラー2』(1986年)
○『グッドフェローズ』(1990年)
○『ケープ・フィアー』(1991年)
○『ディパーテッド』(2006年)
○『シャッター アイランド』(2009年)
○『ヒューゴの不思議な発明』(2011年)
○『アイリッシュマン』(2019年)

今のところ、8作品。どんどん観たい!(『レイジング・ブル』とか!)

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これまでに観たスコセッシ作品の中で、わたしが特に好きな映画を挙げるとしたら、やっぱり『タクシードライバー』と『シャッター アイランド』かなぁ♩

『タクシードライバー』のデ・ニーロの名セリフ、

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"You talkin’ to me?"

ほんとに最高ですよねぇ~!♡

『シャッター アイランド』も、面白かったなぁ……!!(しみじみ)

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ネタバレしちゃうと楽しみ半減だと思うので多くは語りませんが、その “巧妙さ” と “鮮やかさ” に舌を巻きました。ブラボー!

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さて、そんなスコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』。

はじめて観た当時(2015年)は、わたしもまだ「監督が誰か?」――というのを、さほど気にかけていない頃でした。ただ「ファンタジー映画が好き♩」という理由でこの作品を選んだ気がします。

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実際に観てみると、予想に違(たが)わず、子どもが主人公のワクワクするような世界美しい映像で描かれていています。(アカデミー賞では、撮影賞/美術賞/視覚効果賞など、5部門を受賞

というのも、本作は 3D上映を前提に撮影された映画なんですよね。スコセッシ監督にとっては、初の 3D作品だそう。

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亡き父(ジュード・ロウ)が残した機械人形の謎をヒューゴが追ってゆく――という過程もワクワクしますが、キラキラな夢物語だけではなく、“孤児” という境遇ゆえにヒューゴが置かれている “厳しい現実” というビターな面も描かれています。

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わたしが思うに――

摩訶不思議でキラキラしたファンタジーの世界って、“現実の世界の過酷さから主人公を救ってくれる場所という側面も持っていて、だからこそ物語に深みを与えたり、共感を生んだりするのではないかなぁ、と。

ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を原作とする『ネバーエンディング・ストーリー』や、『ナルニア国物語』、『ハリー・ポッター』シリーズもそうですよね。(主人公の子どもたちは、皆、過酷な状況に置かれている)

ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』なんて、その最たるものかもしれません。(作中に登場する「ペイルマン」はトラウマ……笑)

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もうひとつ、スコセッシ作品の良さである「展開の巧みさ」! これを挙げておきたいと思います。

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夢いっぱいの、ただのファンタジー作品だと思っていたら―― そこへ着地するのか~! という感じで、スコセッシ監督に “良い意味でしてやられました

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映画に心救われたことのある人なら後半泣けることでしょう。わたしはちょっと泣いた。

監督の映画への愛がうかがえます。映画がお好きな方なら、「ほろり」ときてしまうのではないでしょうか。

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マーティン・スコセッシ監督のコメント入り予告はこちら。


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