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悲しみを比べるより愛を語れ

悲しいことばかりで
泣いてばかりいる
もっと辛い人は世界中にたくさんいるのに。

わかっているよ 自分が恵まれていることは。
だけど、あなたの悲しみと私の悲しみは比べられなくて
だって、わたしはあなたになれないから
    あなたはわたしになれないから
わたしの悲しみ引き受けるのは、わたしの肉体と精神なのだから。
だからきっと、みんな自分勝手になってしまう

でも、わたしは知っているんだ、本当に優しい人のことを。
誰かを心から愛す人のことを。
そして、その人の優しさにわたしは生かされている。
その人の優しさが、わたしのなかの優しさのもとになっている。
その人の優しさが、世界を美しく見せてくれる。

みんな、溶け合えたらいいね 体は無理でも、せめて心だけでも。
そうしたらあなたの悲しみに触れられるのに
傷つけないように優しく触れてみたいよ。
中途半端な気休めの言葉なんて、かけずにすむから
あたためるように包んでみたい。

抱きしめ合ったときにこそ、
1つになれない2人は孤独を感じるのではないかと思う。
どこまでいっても、2人のままだから
あなたとわたしの境目を、より強く意識するはずだから。
でも、1人では感じられないぬくもりを2人なら感じることができる。
そこに愛があるのかもしれない。

わたしはあなたにはなれないけれど、あなたの幸せを祈ることはできる
いつまでもそばにはいられないけれど、あなたを想って生きることはできる顔も知らないあなたの生活に、思いを寄せることはできる

わたしと出会うことのないだろう、あなたとあなたとあなた。
どうか幸せでいてください。
同じ地球に生きるあなたが、少しでも笑顔でいられますように。

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