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不安になっちゃった

 寝ようとしたら不安になっちゃった。いつもみたいにおふとんが心地よくない。首元の布団が私の喉を刺激してオエっとなってしまう。携帯を置いて目を閉じようとすると心臓がざわざわする。全然安心できない。呼吸が浅い。深呼吸しようと力を入れるとそのまま力が抜けて息が途切れてしまう。ここまで文章を書いて、あっこのままじゃやばい、パニック発作が起きるって思って今頓服を飲んできた。水を飲んで少し落ち着いた。この感じ、すごく久しぶりだ。ここ最近私は健やかだったんだなと感じる。明日からも健やかでいたい。落ちないで。

 最近訳もなくオエっとなることが多くてそのことを気にしていたら、途端に不安になった。不安って普通のことだけど、私にとってはとても大きくて、不安のせいで体に不調が生じてしまう。心だけの問題ではないのだ。まぁ心も脳だし体だけど。布団に入らずに座っているので寒い。でも布団に入るのが怖い。薬を飲んだから大丈夫だろうか。試しにちょっと横になってみようかな。横になって、心地いいなと感じたらこっちのもんだ。このままこの記事が終わったら私が眠れたということだ。オチも何にもなくこの記事があっさり終わるといい。私の夜が私を襲わずに朝になるといい。

 休職する前、私が眠れなくなっていたころ、SNSを開くと同じく眠れない人がいた。毎日その人も眠れずにいて、でもその人は仕事を休まなかった。私がやっと眠れそうになってきたくらいの朝方にもう起きてコーヒーを淹れてお風呂にお湯を溜めている。寝るのを諦めて仕事に行くのだ。私は辛かった。私にはそんなことできない。寝ないで仕事に行けるほどタフではない。休み続ける私も、寝ないで仕事に行くその人のことも考えれば考えるほど辛くなった。私は休職したけど、その人はいつからか眠れるようになったみたいで、仕事を続けてる。こうやってぎりぎりの中仕事を続ける人がいるのに、私は休んでいて、優雅な療養生活を営んでいて、それなのにまたこうして不安になって。なんなんだ。あの人と私は何が違うのかな。やっぱり根性みたいなものって大事なんだろうか。私にだって熱が出ても薬を飲んで仕事に行っていた時期があったけど、もうそれはしたくないしできない。そんなの正しくないよって思う。元気じゃない時に働きたくない。でも元気じゃなくても頑張らなきゃいけない時がある。その時私は頑張れる?例えば子どもが産まれて、絶え間なく世話に追われて、そんな時鬱になったら?私はがんばれるのかな。

 昨夜は結局、電気を消して眠るのが怖くて、YouTubeを見ながら寝落ちした。朝はなかなか起きられず11時現在まで布団にいる。3時間後に病院だ。隣の部屋でたまごっちが私のことを呼んでいる。パートナーが一生懸命たまごっちの世話をしようとボタンを押しまくっている音が聞こえる。笑ったらちょっと元気が出た。起きてコーヒーを飲もう。お腹を空かせているたまごっちにご飯をあげよう。病院でこの1ヶ月をぶちまけてこよう。そしたら好きなことしよう。大丈夫。外は晴れてるよ。

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