ともくんは、平成25年生まれ。障害名はついていません。いわゆるグレーゾーン。普通学級に1年通い、勉強も頑張りました。2年生からは、障害クラスに入り、お母さんもともくんものびのびたのしく生活できるように少しづつなってきました。
いきものが好きで、カマキリを飼ったり、抜け殻を収集したり、遺跡を掘りに行くのが好き。いろんないきものにとても興味があり、調べるのも得意。おともだちからは、いきもの博士と呼ばれることも。
ともくん 20231031 「対面 グループ環境の中で」
終了後の経過について 親御さんから
写真記録
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前回を踏まえた検証と考察
印象記録
親御さんからの① どうするの? と何度か聞いたことについて
>多分、私がともくんにお会いした際に枯れたコレクションを観たい、または、それで作品を創ってもいいのでは?と提案したので、
親御さんは、気にされていたのだろうと思う。
しかしながら、何度も聞く作業をすることで、感覚の鋭いお子さんにとっては、親の意向や意思が伝わりすぎる、ということにもなるため、
力が付かなくなり、自分を消して、親の意向に沿ってしまう可能性もあるかもしれない。
たまたま、ともくんは、意思のはっきりした人のため、そこで、言葉で表現できている。逞しい。
この場合には、もってきてももってこなくても、
とくになんらかの差しさわりがあることが全くない事柄なので、
私や大人たちへの配慮は必要なく、思っていてもなにも聞かずに、あえて黙って見守ることが、親子の信頼関係を深めるためには肝要かと感じた。
親子であっても違う人なので、
産んだ時点で既に信頼関係ができているわけではなく、互いに日々構築するものと考えている。
子どもには、どうやって信頼関係を構築するか、を自分なりに教えてゆき、それができるようになったことを、称賛することで、自分自身も安心感・信頼感、が増すようになる。そして子供は自我とともに、自立へと向かうと考える。
大人ではないので、経験が少なく、世界も狭いため、周囲の身近な人との信頼関係の創り方を知れば、コミュニケーションは、手法ではなく、肌感覚で身に付く。
以上全て私見である。
現場から
ともくんの場合、
ひとりでするときと、グループでする時との差が激しい。
自分の世界観を持ちながらも、
他に共感したり、合わせたり、合わせてもらったり、というコミュニケーションをとることができているので、普段からそういう安心感のある環境なのだと感じる。
また、当たり前だが、人の目があるときとない時で変化する。
いつもよりシャキッとして、スムーズ、ひとりですべてこなす様子が見れた。
これが逆であるパターンは、かえってこころが大変であると考えている。
親御さんの前や私の前でだらっとしたりあくびをしたり駄々をこねたりせず、外やグループではそうできる、
という逆の場合、こころが元気かといえば、そうとも言えなくなる。必ずしもではないが、これも私見。
ひとりの時間は自己成長、他との時間は社会的成長、の場となる。どちらも必要ではある。
次回考察
次回はオンライン。
欠席者があり、実質的には個人レッスンになるため、
自分の感覚を思い切り出し切ってもらえるよう促してみたい。
―to be continued