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突然できた移住目標

夫がふいにつぶやいた。
「学生の頃に住んでいた街に、いつかまた住みたい」。
ふいに、だけど聞いてみると結構な想いを持っていたようで。。


例えば北陸地方や中部地方というくくりで言うと、
夫の言う街は今住んでいる場所とは違う地方だ。
わたしは学生時代含めて今住んでいる地方を出たことがない。

とっさに思った。
・ここより都会だから、そりゃ住めたら良いよね
・でも、家、建てたんだよ?どうするの、家。
・夫アラフィフ、わたしアラフォーで新しい仕事見つかる?
などなど、できない理由が頭に浮かんでは、消える。
わたしは「そっか、住めたらいいよね」としか返せなかった。


それからふとした時に、夫のつぶやきを思い返していた。
本当に移住したいなら、早くても数年後。
放置していたらあっという間に10年経って、夫は還暦を迎える。
夫の希望、このままうやむやにしちゃう……?


というか、
家建てたら、引っ越しちゃいけないんだっけ

いやいや、そんなことはないでしょう、と自分に突っ込んだ。
家を建てたからって
一生ここに住めと強制されているわけじゃない。


建てた家には満足している、
何もなければここに住み続けるつもりでもいる。
でも夫婦2人なんだし、もっと自由であってもいいはずでは?

そう考えると、自分が勝手に「こうであるべき」と決めつけていた思考を、
こうも考えられる、こうすることだってできる、
と芋づる式に手放そうとできている自分がいた。


わたしは、傍から見ると問題があると言われそうな家族がいて、
自分は「普通の生活」をするんだと固執していたところがある。

大学に進学して、就職して奨学金を返済しながら、
20代のうちに結婚をし、
こうするものだと言わんばかりに家を建てた。

自分で振り返って、
いつも「普通」(と自分が考えている)のレールから
逸れないように生きてきたなと思っていた。


無意識のうちにそれを夫にも強要していたのかもしれない。

こだわりの少ない夫は無意識にそれに合わせてくれていたのかもしれない。


せっかく思い込みを手放せそうなら、
夫の「移住したい」に沿ってみるのも良いのではないか。
そう思えた。

仕事だって、なんとかなるんじゃないか。

この2年、散々Web系フリーランスの方々の
Voicyを聴きあさり、kindleを読みふけってきた。
そこで散々、住むところは自由だと聞いていたのに、
そうはいっても自分は家を建てたんだから引っ越せない、
とどこか他所事のように聞いていたんだなと思う。

やる前からできない理由ばかり挙げて、諦めなくてもいいよね。

そう思って、夫にもう一度聞いてみた。
「ほんとに移住とかしたいの?」

できることなら、したい。
そう言う夫に、じゃあできるように頑張ってみようよ、と言ってみる。

頭の固いわたしの意見に驚いた顔をしていたけれど、
じゃあ夫婦の目標にして頑張ってみようと決める。
頑張って、無理かなと思えば、ここに居たっていい。

90歳過ぎてなお元気な義母が存命の間は、
近くを離れるつもりはない。

けれどいずれ、住みたい街に住もう。


目標として決めてみると、
なんだかとてもワクワクしている自分がいる。
こんなにワクワクしたのって、いつぶりだろうかと思うくらい。

目標を立てたといっても日々は変わらない生活だけど、
気持ちは人生一くらいポジティブになっている。

ということで、
結婚して十数年、初めて?夫婦の目標ができました。
できることから、コツコツがんばります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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