便利な生活のありがたみ
夫のご要望でキャンプに行ってきた。
「予約を取りました」の一言で3連休の予定が決まる。
ベストシーズンに晴れ予報、
行くしかないよねと楽しそうな夫。
予定をたてては雨でキャンセルを繰り返していたので、
気づけば1年半ぶりのキャンプだった。
何を準備するんだっけ……?とすっかり消えた記憶を思い起こし、
心地よい風に吹かれて、山でのひと時を楽しんだ。
たまに行くとたのしいよね、とお互い言いつつ、
疲労感たっぷりなのは、慣れない不便に疲れるからかな、と思う。
ちょっとコップを洗うだけでも炊事場まで斜面を昇り降りし、
トイレに行くにも歯を磨くにもやはり斜面を昇り降りする。
犬が吠えないよう気を配り、
暗くなれば当たり前に暗くなる視界にモノを探すのもおぼつかない。
当たり前の日常生活にどれほどの便利が詰め込まれているか、
感じる機会はそうそうない。
風を感じながらカフェオレを飲み、
思うことは便利な日常生活への感謝だった。
学んだのはもう一つ。
小さな器具を組み立ててカセットボンベを差し込み、
点火して火をつける。
水を入れたポットを置いて、お湯を沸かす。
いつも夫任せだった細かな作業を、
教わりながらやってみる。
これでいざ災害、というときでも一人でお湯を沸かせる。
さながら防災訓練のようだと思いながら、
ガスランタンの使い方やアウトドアチェアの組み立て方も教わった。
夫はようやくキャンプに興味を持ったかと満足気だ。
いやいや、南海トラフ地震が来たときに備えですよ、
とは言わないでおいた。
キャンプ用品は夫がこだわって揃えたので、
何があるのかあまり気にしていなかった。
いざというときは防災用品になるんだよねーと思いながら、
改めて見渡してみた。
なんでも自分で使えるに越したことはない。
非日常を楽しむキャンプで、
日常への感謝を感じ、防災の知識も身につける。
一石三鳥の連休でした。
*
ということで、
せっかくのキャンプグッズ、
いざというときには使えるように備えておきたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。