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「持っている物リスト」を作ってみた

最近やっている事として、前々よりやってみたかった「持っているものをリストにする」ということをしてみている。
と言っても、完全に網羅するための真面目なものではない。
移動時間の暇な時とか、テレビを見ている時とか、そういう時になんとなくつらつらと書き出している、自分用のメモみたいなものだ。

ミニマリストの人の著書を読んだところ、人が持っている物の数は1000を優に超えているらしい。

私はオタクでもあるのでそういったコレクションの類も多く、嵩張る持ち物が多い。
しかし自分のお気に入りのものであっても、箱やクローゼットの奥底に仕舞い込んでいると忘れてしまうということがある。

これはADHDの特性でもあるらしい。視界から見えなくなると存在を忘れてしまい、空間認知が苦手ことから、ゆえに片付けが苦手であることが多いらしい。
かくいう私も、実はADHDである。
そういう自分の特性もあって、自分がどういった物を持っているのか改めて把握したいと思い、持ち物リスト化計画を実行してみることにしたのだ、

リストにする際は、判別用にコメントも書き添えている。
例えば一例で挙げると、


・手袋(灰色)
親族から譲り受けたもの。薄い。普段使い用。

・手袋(赤)
祖母からのお土産。チェック柄が可愛い。お出かけ用。

ここのコメントが、比べてみると、同種の物でも思い入れの差までありありとわかるものとなっている。
上記の灰色の手袋の場合は、買い物癖のある親戚が「新品なんだけど使わないからいる?」と寄越してきた品で、私の趣味とは異なり「使えるから使ってはいるが気に入っているわけではない」という何とも言えない物である。
そういった事情など、感情が生々しく伝わってくるものなので、自分のことながら読み返すと苦笑いしてしまうこともある。

こうして記していると、ふとそういった世の中の義理人情とか、しがらみめいた出自を持った物が、意外と部屋の中で幅を利かせていることがわかる。
同時に、勢いで買ったけれどあまり使っていない物とか、いわゆる宝の持ち腐れ状態の物も多いということにも気づいた。
買った時は満足しても、生かせていないのはなんだか勿体無い。

もちろん、コレクション類は「持ってるだけでも意味がある」(アニメ店長の至言)というのは十分にわかっている。
けれども、ずっとしまいっぱなしで存在を忘れてしまっている物もあったので、そういうのはなんだか、物にも申し訳ない。

そこでリストにした一部のものは、ちゃんと使ってくれる人のところに行きなはれ…と手放した。
物の全体数から見ると微々たる数だが、それでも少しスッキリした気分だ。

とはいえ、これはおそらく完成することのないリストだろう。
今は雑貨類・コレクションぐらいしか書き記していないが、それだけでも自分が思ったよりも多くのものを所有している。折を見てちまちま書いて見ているが、まだまだ追いつかない。
そして、常にこのリストはアップデートされる。処分したものはリストから削除されるし、買い物もしている。先日も秋に発売されるCDの予約をしてしまった。
つまり、また増える予定なのだ。多分、区切りをつけない限りは永遠に終わらない。

しかしいつまで続くかわからないこのメモだが、これをきっかけに忘れていたコレクションを発掘したりと、思いがけず宝の地図みたいにも機能している。

こういうことをコツコツ繰り返して、ゆっくり楽しく、自分の物を整理していこうなんて今は思っている。

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