もう一度見たい景色はなんですか?
8月に放送されたのNHKのスポーツ番組で
オリンピック金メダリストの対談を
放送していました。
体操 内村航平さん
卓球 水谷隼さん
レスリング 須崎優衣選手
この金メダリストたちの
トークがすごかった!
競技人生について
それぞれが考えていることを
話してくれたのですが
中でも
キング内村は格が違う!
ただの金メダリストではなく
連覇している金メダリストとして
見ている視点が高すぎました。
もちろん
卓球界をずっと1人で引っ張ってきた
水谷さんも
もうダメだというところから
逆転でオリンピックの切符をつかんで
金メダルまでたどりついた須崎選手も
学ぶところがたくさん。
ということで
中でも印象深かったトークを
2つご紹介します。
1つ目は
「人間、開き直ったら強い」
ということ。
これは3人とも全員が
大きくうなずいていて。
3人とも
もうこのままではダメだ!って
追い込まれた時に
開き直ったら
最高のパフォーマンスをして
勝利をつかんでいます。
いよいよ
もう厳しいという状態で
もうだめ〜って
本当にダメになる場合と
開き直って
最高のパフォーマンスを発揮する場合と
何が違うのでしょうか。
開き直って
パフォーマンスが高まった場合は
もうこれをやるしかない!
と自分がやるべきことにだけ
意識が向いている状態になった
ということです。
それまでは
他の人との点差があるとか
ここで負けたらもう次はないとか
いわば、
自分がやること以外のことに
意識がある状態から
開き直って
人の目も
評価も
未来も
気にしないで
今、この瞬間のことだけに
意識を向ける
という状態になっているんですね。
そりゃー強いですよ。
もともと力のある人たちが
開き直って
1点集中、全エネルギーを注いで
競技をするのですから。
逆に
いよいよ厳しい状態になった時に
もうダメか・・・
さっきあそこで失敗しなければ
とか
何をやってもうまくいかない、
どうしよう
とか
できてないことに
フォーカスし続けていては
諦めてなかったとしても
そこからの立て直しは難しいといえます。
もういよいよダメだ!
ってときは
ネガティブな思考になりがちですが
トップアスリートを見習って
もうやるしかない!
って目の前のやることだけに
集中していくようにしたいですね。
そのためにどうしたらいいかは
多分というか確実に長くなるので
また別の機会に解説しますね。
もう1つ、対談で印象的だったのが
須崎選手が
パリオリンピックで連覇するために
どうしたらいいか?
と内村さんに質問した時。
何をいうんだろう?
って私も(無駄に)ドキドキしたら
内村さんはこう答えてました。
「(須崎選手が)
東京オリンピックで
金メダル取った時
もう一度この景色を見たい
って思ったんだったら
それでもう連覇したも同然。
あの景色をもう一度!
っていうものに
勝るものはない。」
連覇してきた内村さんの言葉は
本当に重みがあるのと
スポーツメンタルコーチング的にも
全くその通り!という感じです。
決勝で戦って
もうしばらく休みたい
となるのではなくて
あの景色をもう一度!って思った時は
その景色や感情や感覚が
身体にガツンと入り込んでいます。
脳は
一度体験したものは
再現しやすい、
または再現したくなると言います。
だから
この景色をもう一度!
って思ったのなら
次のオリンピックの連覇もしたも同然
というわけです。
もちろん
オリンピックは出場するのも
勝ち上がるのも
本当に厳しい世界。
でも
あの景色をもう一度!
というモチベーションに勝るものはない
ということなんだと思います。
実は
オリンピック選手のサポートを目指した時
私には
昔味わった
長野オリンピックの景色がありました。
その時はただの観客でしたが
アスリートが人生かけて戦う姿と
それを応援する人たち。
現地でその光景や空気感を感じて
いつか私も関わりたい
と思っていました。
時間が経って
ご縁があって
オリンピック選手の
メンタルコーチになったのは
本当に奇跡的だし
あの景色をもう一度
というのが
根底にあったことが
私の推進力の1つであった
といえます。
だから
内村さんのこの言葉は
本当に感動しました。
みなさんは
あの景色をもう一度見たい!
あの感動をもう一度味わいたい!
というのは
どんなことでしょうか?
別に大きなことでなくても構いません。
日常の中の出来事でもいいんです。
自分の中の素敵な体験を呼び起こして
それをさらに素敵な形で再現してみる
というのもおすすめですよ。
お時間あるときに
自分がもう一度体験したいことは
何なのか?
そしてそれはなぜなのか?
リラックスして
思い起こしてみてください。
もしこれです!
っていうのがあったら
ぜひ教えてください。
お待ちしてます!
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