言葉の重みと止まらない成長

私には、尊敬している人が2人いる。

どちらにも共通しているのが、言葉に責任を持っていること。

歌手とインフルエンサーで、発信する立場だからというのもあると思うが、言葉選びを慎重にしていて、言葉の意味もきちんと調べて使っている。
広辞苑を持って、「言葉ってこんなに重いんですよ」と語っているのを見た時の衝撃は忘れられない。

普段何気なく使っている言葉が、本来の意味とは異なった使い方をされていたりする。
類語もたくさんだし、言葉選びって難しい。

でも、正しい日本語を使える大人って、カッコイイ。

言葉にちなんでもう一つ。
「頭の回転が速いからこそ、考え抜いて欲しい」と私に言ってくれた人がいた。

面接練習の時に指摘されたことだ。
考え抜かれたものじゃなくて、それっぽいことを言ってしまう。
「大体このくらいだろう」が自分の中であって、それに頼ってしまう。
よく言えば、器用で頭の回転が速い。
でも、同じような人からすると、透けて見えてしまう。

尊敬する2人も、言葉を選ぶのに時間がかかっていることが度々ある。
言おうとしていることを頭の中で見直して、考えていることが伝わってくる。

私はレスポンスが速いから会話のテンポも速い。そして早口だ。
最近は、少しゆっくり話すように意識している。
言葉を口から発する前に自分の中で確認して、言葉選びを面倒臭がらないように。
最初は時間がかかるかもしれないが、大事な成長の過程である。

言葉の語源や正しい意味を調べることが好きで、考え抜ける力があるのだから、頭の回転の速さに甘えず成長していきたい。