鈍器本?
こんばんは。
本日見たニュースで初出の単語に出会いました。
「鈍器本」?
どうやら分厚くて高価格な書籍を、その重量感にちなむ「鈍器本」と呼ぶらしいです。
例えば、以下のような本が鈍器本なのだとか。
『読書大全』が488Pと他と比べるとまだマイルドに思えるから不思議。
『独学大全』は、全788Pで厚さは約5cm。
『世界標準の経営理論』に至っては、832P?!
もはや、鈍器どころか収納スペースにも迷うサイズ感ではありませんか…
いくら昔よりビジネス書に使用される紙が軽いものが選ばれて作られる傾向があるとはいえ、さすがに読むときに重いですよね。
そして、もうひとつ今更ながら驚いたことがあります。
かつて出版社勤務時代、媒体資料に記載していたヒット作品群はいずれも「ミリオンセラー」でした。
16万部のベストセラー…確かに鈍器本のジャンルとしては多いのかもしれませんが、10万部越えでベストセラーというニュースにできるほど、今や本が売れない時代になったのですね…
そういえば、2021年本屋大賞の候補作のひとつ、山本文緒さんの『自転しながら公転する』も500P近いボリュームがありました。
重いので文庫本が出るまで待とうか迷った一冊ですが、これで2,000円未満で購入できることに驚いたものです。
◆あらすじ◆
東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが…。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。
本が売れない時代と言われて久しいものの、未だに本にお金をかける人の探求心の強さを垣間見たように感じるニュースでした。
電子書籍はこういうときに便利かもしれないと同時に思いながら、次の週末に読みたい本を探しています。
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