大人になってよかったこと。宿を楽しむ旅。
最近の旅の目的はもっぱら、宿だ。
学生時代はとにかく安さと、観光地へのアクセスの良さで選んでいた。
夜遅くまで友達と話して、次の日も朝早くから出発。
そんな時間もかけがえのない思い出となっているけれど、少し大人になった今、旅をするときは宿にこだわるようになった。
大人になってよかった。
そう思えた宿を4つ、まとめてみました。
【北海道】由縁 札幌
初めて宿選びにこだわったのは北海道に行った時。由縁 札幌という宿に泊まった。
観光しているときだけでなく、宿に戻ってからも充実した時間。
朝から美味しいものをゆっくり食べられるのはものすごく贅沢で、心地いい時間だと気づかされた旅だった。
【岡山】滔々toutou
倉敷川の側に佇むtoutouは、最も印象に残っている宿と言ってもいいくらい私の価値観に影響を与えてくれた。
町屋を改修した客室は、ホテルより家という感じで、テレビはなくCDで音楽を聴きながらゆっくりと過ごすことができる。
ただでさえ旅行はいつもと違う環境や観光で疲れてしまうが、toutouの、家のような安心感と非日常のバランスがすごく心地よかった。
家具から、アメニティ、ひとつひとつのものがこだわり抜かれた空間で、本当に理想的な宿だった。
【箱根】箱根リトリート
toutouがかなり大人な雰囲気の宿だとしたら、もう少し若い人におすすめなのが箱根の山の中にある箱根リトリート。
箱根といえば温泉街があって賑やかなイメージがあるが、このホテルは自然の中に溶け込んだ落ち着いた雰囲気だ。
私がここで特にお気に入りだったのが敷地内にあるカフェ。
夜遅くまで利用することができて、アイスを食べたり、飲み物を飲んだり。
洗練された空間でありながら、室内着をきてゆったりとした時間を過ごせる。
気の合う人とお茶をしながら過ごす時間は自分にとってとても大事な時間だと再認識できた。
【高知】オーベルジュ土佐山
自然豊かな高知県にも素敵な宿がある。
市街地のほど近く、くねくねとした山道を登って行くと急にモダンな建物が現れる。
辿り着くまでは本当にここに宿があるの???と少し怖いくらいの山道なのだが、それほど山奥なだけあって、部屋から見える景色はまさに非日常だ。
他の宿泊者と鉢合わせることもなく、静かで穏やかな時間を過ごすことができた。
大人になって良かったこと
大人になって良かったことの一つに、自分で選べるようになった、ということがある。
昔はできることが限られていて、そんな不自由さの中にしかない楽しみももちろんあったけれど。
どんな旅をするか、旅で何を楽しむか。
そんな風に自分で好きに旅ができるようになったことは、私にとっては大人になって良かったことの大部分を占めているような気がする。