背中を押されても頑張れない
応援することを、背中を押すと言う。
でも向暑はるは背中を押されることは好きじゃない。
だって貧弱なこの身体が、みんなに背中なんて押されてしまったらコケてしまう。
それに、目の前の道が平坦とは言えない疎らな道だとしたら、背中を押されてもその勢いで逃げ出してしまう。
だったら、一緒に横に立って手を引っ張ってくれるような応援があったっていい。
手を引っ張ってくれるもの。
向暑はるにとってそれは今のところ音楽だけかもしれない。
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