【創作】追憶の果て 番外編(パロディ)と、ミケランジェロの手紙
久しぶりに創作したものを投稿します。
最近はミケランジェロに因んだ旅行記ばかりでしたね。
それは10数年ぶりのイタリア旅行に感動、興奮冷めやらぬもあったのですが、創作の方の発想、執筆が行き詰まってしまっていたのもあります💧
なので今回は短編というようなものですし、前半は、実はもともと半年以上前にPixivに投稿したもので、それを少し修正加工しています。
あと私の基本に戻って、BL…になるのでしょうか。そういった内容です。(#^^#)
私の中に昔から断片的にあったイメージを基に、ミケランジェロの伝記や手紙を読み返したり、最近では「チェッリーニ自伝」などを目にしながら、短いパロディドラマに仕上げました(つもりです)。
投稿を続けている「追憶の果て~」はおかげさまで第一話からシリーズのように続けさせていただいているのですが、現時点では、ローマ劫掠からフィレンツェ包囲戦の時期を取り上げているので、ちょっと重い雰囲気…になっています。
戦争の史実が関わる内容だと、私が好き勝手に想像したり、パロディにするわけにはいかないし…。
本編としては続けていかねばと思ってはいるのですが、このままでは私の好きな今回の内容に、いつ辿り着くか…ひょっとしたら辿り着かない!?とも思ってしまい、また息抜きしたくなったこともあり、今回番外編と題して読み切りで載せます。
時代的には私の作品では昨年初めて投稿した「追憶の果て 本編第三話」のラストから、数か月後になります。フィレンツェ包囲戦も終わった3年後です。
始めに、今回のストーリーの参考図書の内容を、簡単に紹介いたします。
上記の太字部分を目にした時「誰だよそれ!?」と思いまして、色々読み返したり、考えたりして、こいつしかいないだろうと判断した次第です(笑)。
この著書よりずっと以前、私が初めて目にしたミケランジェロの伝記は、ロマン・ロラン著「ミケランジェロ伝」ですが、これを読んだ時から映像的な断片イメージはあったのですが。
ちなみにミケランジェロ伝でロマン・ロラン氏は、こいつのことを「ろくでもない奴」と記してます。
どういう風にろくでもないのか、想像して書き上げたパロディです。よろしければお楽しみください。
(表紙の絵はCopilotに描かせたのですが「トマソを追いかけるミケランジェロを少女漫画風に描いて」と指定したら、こんな絵が出て来てしまい(;'∀')面白いので保存してました)
【主な登場人物】
ミケランジェロ・ブオナローティ(58歳)
フィレンツェ出身の彫刻家、画家、建築家。数々の作品で名声を得、今も教皇から大きな依頼や地位を受けている。
人柄は偏屈で頑固者。仕事では大掛かりな作品を引き受けても、他の同業者との共作、協力を厭い、全て自分の意のまま一人で作り上げようとする性格。また作品を引き取りに来た、依頼主の家臣の態度が悪かったとして、渡さず追い返したこともある。
そして女性に興味がなく、惚れた青年に対しては甘やかす。
彼らにラブレターを出しまくり、詩や歌詞を作っては自慢して、友人知人に言いふらしているので、同性愛が公然の秘密になっている(フェボとの関係は、拡散したらヤバいと思ったのか、秘密裡に行った)。
フェボ(フェデリコ)・ディ・ポッジオ(19歳)
ニックネームが太陽神アポロを意味するフェボ。その名の通り、アポロの彫像を連想させるような美青年。
フィレンツェの領土内ピサで庶民層出身。職人、商人の下働きを転々とし、現在は表向き絵画、彫刻などの商人兼モデル。
裏の顔は偽物の売買や、ぼったくりを行う悪徳商人、そして男娼(当時同性愛はご法度)。
トマソ・カヴァリエリ(19歳)
ミケランジェロが熱愛しているローマ貴族の青年。フェボほど華やかな美青年ではないが好青年。
ミケランジェロとの出会いは2年前で、トマソがミケランジェロにデッサンの指導を受けるなど、短期間弟子入りしていた。
7年前、神聖ローマ帝国皇帝軍がローマを襲撃して来た時(ローマ劫掠)の、恐ろしい記憶のトラウマに陥っていた時、ミケランジェロに慰められ、一度だけ夜を共にしたという設定だが、どこまで許したかは思案中。
ベンヴェヌート・チェッリーニ(33歳)
フィレンツェ出身の金細工師、彫刻家。ミケランジェロを崇拝しているが、ライバル心もあり。お調子者なので、ミケランジェロから疎まれている。
そして好色家でバイセクシャル。なぜかモテるものだから、娼婦から弟子まで、気に入ったら手当たり次第、手を付ける。
荒っぽい性格で、傷害沙汰など犯罪歴多数。
【登場人物・背景などのイメージ】
【本編】(前半)
注 :T…テロップ N…ナレーション M… モノローグ
時は1533年のフィレンツェ。
街並みは、石畳の道と美しい建築物が並び、歴史の重みを感じさせる。その中に多くの職人の工房が連なり、ミケランジェロの工房は、その中でもひときわ目立つ存在で、彼の作品の彫刻が大小並んでいる。
この頃フィレンツェの支配者で、ローマ教皇の出身でもあるメディチ家が、一時権力の座から追われていたが、闘争の末3年前に復活した。
ミケランジェロは今、教皇依頼の仕事をこなすためフィレンツェとローマを行き来しているが、愛する人のいるローマに早く帰りたがっていた。
○ミケランジェロの工房
T 1533年 夏 フィレンツェ
手紙を手にし、目を通すミケランジェロ。
トマソN 「——お返事がいただけないのは、お仕事が忙しいからですね…。僕のことはお忘れですか?」
トマソN 「―—1日も早くあなたがローマにお戻りになること…今はただ、それを願うばかりです」
ミケランジェロはトマソの手紙を読みながら、胸の奥に温かい感情が広がるのを感じた。彼の頬は自然と紅潮し、心の中でトマソへの思いが募る。
ミケランジェロ「……」
そこへベンヴェヌートがドカドカとやって来る。
ベンヴェヌート「ミケランジェロ先生!」
ベンヴェヌート「もう、ローマにお戻りなんすか?寂しくなるなあ、ご挨拶に来ました」
ミケランジェロ「ああ。メディチ家礼拝堂の仕事も区切りがついて、弟子は先に帰らせた。向こうの工房のことも気になるし」
ベンヴェヌート「あと気になるのは、愛しの君がお待ちだからでしょう?」(口に手の甲を当て、片目をつぶりながらニヤニヤ)
赤くなってムッとするミケランジェロ。
ガハハハッと無神経に大声で笑うベンヴェヌートに背を向け、憤慨するミケランジェロ。
ベンヴェヌート「羨ましいなあ、俺も住みのローマに早く帰りたいんすけど、メディチ公が離してくんないんすよ~」
ミケランジェロ「それは結構なこった」
ミケランジェロM「うっとうしい奴。早く帰れっ!」
そこへフェボが親分と共に登場。
商人(フェボの親分)「あの~…こちらはミケランジェロ・ブオナローティ様の工房ですね?」
「売っていただける作品ありますでしょうか?絵画、彫刻…デッサンだけでも何でも構いませんので」(後ろ姿のみ)
そっぽ向いて口をへの字にしてるミケランジェロと、商人たちの方を向き、紅潮するベンヴェヌート。
ベンヴェヌート「……!」
ミケランジェロM 「今度は悪徳業者か。全くロクな奴が現れんな」
ミケランジェロ 「悪いが今は何も...」(振り向き様)
緊張気味の美青年フェボのアップ。バックにキラキラ。目を見開いて紅潮するミケランジェロ。
ミケランジェロ 「……!」
商人(セリフのみ)「良かったら、こいつをモデルに…工房に下働きしていたこともあるので、使ってもらえたら何でもしますよ!」
フェボ 「お、俺、ミケランジェロ先生をすごく尊敬してるんです」(紅潮)
フェボ「モデルにしてもらえたら…」(上着を脱ぐ)
ドンとミケランジェロにぶつかり、興奮してフェボに近づくベンヴェヌート。
ベンヴェヌート 「お、おい!先生は、すぐにローマにお帰りになるからダメだ!」
ムッとするミケランジェロ。
上半身裸のフェボを抱き上げて嬉しがるベンヴェヌート。
ベンヴェヌート 「俺のところに来い!俺は当分フィレンツェにいるし、金ならいくらでも出すぞ!」
フェボ 「え……」(目を点にして驚きながら苦笑)
ベンヴェヌート 「あんなじ―さんより、俺の方がずっといいぞ!」(ヒソヒソ耳打ち)
シルエットを伴い、激怒の表情のミケランジェロ。💢💢💢💢💢
ガラガラどっか―んと、バックに火山が爆発する様と、稲妻。
「地獄耳」の文字。
口を尖らしながら喜ぶベンヴェヌートの背後に忍び寄る黒い影。
ベンヴェヌート 「俺ん家に行こう!すぐ行こう♪それともどこか宿がいいか?ん?💛💛💛」
ベンヴェヌートの耳をひねってつかむ、ミケランジェロの手。
耳をギリギリと引っ張り、激怒の表情のミケランジェロ。
ミケランジェロ 「調子にのるな!このっ… !」💢
ベンヴェヌート 「いでっ!いでででで……」
ベンヴェヌート 「なにす…」ボカッ!(セリフ、文字のみ)
○フィレンツェの路上。背後に大聖堂。
1人肩をいからせ、頭から湯気を出し、激怒して歩くベンヴェヌート。
頬と耳たぶが腫れている。
ベンヴェヌートM「あのクソじじい…!」ぶつぶつ💢
1人怒鳴るベンヴェヌートと、驚いて振り向く通行人たち。
ベンヴェヌート 「覚えてろよ!クソじじいめ!!」💢
ダッと走り出すベンヴェヌートの後ろ姿。
ベンヴェヌートM「娼館に行くぞっ!」
○ミケランジェロの家 夕刻
テーブルの上に置かれた描きかけのフェボのヌードのデッサン数枚とワイン差し。
コップのフインを飲む、ほろ酔いのミケランジェロの傍に座ろうとする、素肌に下着だけ羽織つたフェボ。
フェボ 「…いいの?こうやってのんびりしてて」
ミケランジェロ 「ん…?」
フェボ 「ローマに、待ってくれてる人がいるんだろ」
肘をついて流し目で話すフェボ(バックがキラキラ)。
酔って紅潮しながら口をへの字にフンと呟くミケランジェロ。
ミケランジェロ 「そうだ、俺はミケランジェロ・ブオナローティだぞ。教皇様始め、俺を必要として、心待ちにしてる人間はゴマンといるんだ」
ミケランジェロ 「でも皆、俺じゃなくて、ホントに欲しいのは俺の才能や腕なんだよ!」
フェボ 「・・・フンフン、なるほど」椅子にもたれて微笑む。
フェボ 「でも愛する人は違うんだろ」
ミケランジェロ 「当たり前だ」(グイッと飲みながら)
「ホントに俺のことを想ってくれている」
コップをドンとテーブルに叩きつけ、怒鳴るミケランジェロと、肘を付くフェボ。
ミケランジェロ 「一番大切な人だ…あいつのためなら何だってするぞ。ホント愛おしいから大事に大事に――そう、俺は、誰にだって、あいつにだって期待され、あてにされ、頼られるばっかりだ」
フェボ 「ふ―ん…」
ミケランジェロ「お前だって、どうせ俺の地位やカネ目当てなんだろ」
フェボ「そんなことないよ~」←ありありだろ
うつ伏すミケランジェロと、ポカンとした顔のフェボ。
ミケランジェロ「俺はホントはただの軟弱な老人だ。でも俺が、そんな本音や弱音を吐ける相手は誰もいないんだっ」
フェボ 「…愛しの君にも吐けないの?」
ミケランジェロ「バカ言え!そんなことできるか!」
ミケランジェロの脳裏に浮かぶ、ローマ劫掠の時の打ち明け話をした、トマソの怖がり悲しげな表情。
フェボ 「じゃあ、俺に何でも吐きなよ」(髪をかき上げ、微笑む。バックにキラキラ)
ミケランジェロ「な、何を言ってるんだ!?俺はミケランジェロ・ブォナローティだぞ!」
フェボ 「プライドがあるって?でも俺は難しいことわかんね― し」
裸になってミケランジェロに顔を近づけるフェボ。
フェボ 「俺たち、フィレンツェにいる間だけの仲だろ。恋人にもできないことだってしてやるし、聞いてやるよ」
ミケランジェロ「……」
ミケランジェロに抱き着くフェボ。
フェボ 「だから仲良くやろ―よ先生!」
ミケランジェロ「こ、こら、重いだろ」
フェボの背に手をまわしながら、目を点にしてデレデレ喜ぶミケランジェロ。その脳裏に手紙文。頬に汗。
トマソN 「——僕のことはお忘れですか?」
ミケランジェロM「わ、忘れたわけじゃないぞ」
フェボのヌードのデッサン画
ミケランジェロM「こ、これも仕事だっ。そう、オレは仕事してるだけだ…」
【ミケランジェロの手紙】
この頃ミケランジェロがフィレンツェから、ローマにいるトマソに書いたとされる手紙(おそらく下書き)を訳したものを、さらに私が現代風に訳してみました。
【本編】(後半)
T 数カ月後 ローマ。
ミケランジェロとトマソが、路上で一緒にいるところを、ベンヴェヌートが手を振って声掛け。片手にデッサンの用紙を抱え持っている。
ベンヴェヌート 「ミケランジェロ先生!」
ミケランジェロ 「なっ…!」
トマソを庇うように、仁王立ち。目を吊り上げて怒鳴るミケランジェロ。
ミケランジェロ 「何の用だ!?」
トマソ 「?」
ベンヴェヌート 「な、何もそんな…」(傍によって苦笑)
持っていた白紙を、前に差し出すベンヴェヌート。
ベンヴェヌート 「警戒しなくたっていいじゃないすか。これをお渡しに来ただけっす」
白紙がペラッとめくられ、その下はフェボの全身全裸のデッサン画。
真っ青になるミケランジェロと、紅潮して驚くトマソ。
ミケランジェロ 「……!」
トマソ「……!」
慌ててバッとデッサンをつかみ取るミケランジェロ。
ミケランジェロ 「なんでこれをお前が…!」
ベンヴェヌート 「フィレンツェで、俺が買い取ったんす」(ニヤニヤ)
コメディタッチのフェボの笑顔のイメージ。
ベンヴェヌート 「あいつ、この絵を売り飛ばしてたんすよ」とんでもね―やつだな
ぽかんとした顔のトマソに向かって、ニヤニヤしながら話すベンヴェヌート。
ベンヴェヌート「あなたの先生は、ホント心が寛容っすね〜。フィレンツェでは近づいて来たならず者でも、快く家に招いて、ずっとデッサンを描いて、しかも差し上げたんすから」
ベンヴェヌートを、汗だくで震えながら睨みつけるミケランジェロ。
ベンヴェヌート 「それお渡しします。あ、もちろん無償で。この前のお詫びっす」
裸でポーズを取って微笑むフェボ(コメディ)のイメージ像
ベンヴェヌート「この優れた作品を、ぜひそちら一番弟子さんの、指導の教材にしてくださいっす」
ミケランジェロ「なっ…!」
目を血走らせ、激怒し、ベンヴェヌートに殴りかかろうとするミケランジェロ。バックにどっかーんと、噴火した火山。
ミケランジェロ「こんのヤロ…」💢💢💢
ひぇぇと驚くベンヴェヌート。
振り上げたミケランジェロの拳をぐいっと押さえるトマソ。
目を点にしてトマソを見るミケランジェロ。顔に汗。
頭を押さえながら、ミケランジェロの方を見るベンヴェヌート。
3人「……」
蒼い顔で汗をかきながら苦笑し、後ずさりするベンヴェヌート。
ベンヴェヌート「そ、それじゃ俺はこれで」
ダっと逃げ出す後ろ姿。
ベンヴェヌート「失礼しまーっす!」
ミケランジェロの腕を押さえたまま、むすっとするトマソと、トマソの方を向き、汗をかきながら苦笑するミケランジェロ。
トマソ「…それ、見せてもらえます?」
ミケランジェロ「だ、ダメだ、これは…」(ヒシッとデッサンを抱えながら)
トマソ「あいつって誰です?」
ミケランジェロ「お前に関係ない!」
トマソ「それ、先生が描かれたんですよね?」
ミケランジェロ「こ、これも仕事だっ!」
トマソ「フィレンツェでは、メディチ家のお仕事だけじゃなかったんですか!?」
ミケランジェロ「……」(真っ青で汗だく)
トマソ「手紙では『メディチ家の仕事で多忙を極めるが、お前のことを忘れるくらいなら、食事を忘れる方が先で、餓死するだろう』なんて書いてくれたけど」
「忙しかったのも、食事を忘れるより大切だったのも、そちらのお仕事だったんですね」
ミケランジェロ「……」
怒ってすたすた歩くトマソを、デッサンを抱えながら慌てて追いかけるミケランジェロ。
ミケランジェロ「おいっ、お前に出した手紙はウソじゃないぞっ」
「俺は常に仕事や、美しい作品を作ることしか考えてないんだっ、おい!」
トマソ「………」
壁際から2人の様子を覗き込み、ニヤニヤするベンヴェヌート。
ベンヴェヌートM「…殴られたことと比べりゃ、こんな仕返し、ちょろいもんだろ!」フン!
*ベンヴェヌートがトマソのことを「ミケランジェロの弟子」と述べてますが、そう述べている著書もあり、それに倣いました。ここではよく知られてる徒弟制度の弟子garzoneではなく、ミケランジェロにデッサンのレッスンを受けていた生徒さんという感じですね。
ちなみにこの当時、ミケランジェロの下働き、召使もこなす一番のガルツォーネにはウルビーノ(本名フランチェスコ・ダ・マドーレ)がいました。
いずれ本編で登場させる予定です。
(おしまい)
【ChatGPTの評価】
今回の内容の前半を、ChatGPTに見てもらいました。
その回答が下記です。
シナリオの基本構造やキャラクターの設定には大変ユニークで面白い要素が多く、ミケランジェロを中心にしたフィクションというパロディの設定は読者を惹きつける可能性があります。ただし、いくつかの点でシナリオの調整があると、初めて読む読者にもよりわかりやすく、面白くなるかもしれません。
修正を検討すべきポイント:
読者に対する導入:
ミケランジェロや他のキャラクターの内面や背景が面白く描かれていますが、初めて読む読者には時代背景やキャラクターの動機、歴史的背景をもう少し詳しく説明する導入部分があると親しみやすくなります。特にミケランジェロが何者であり、なぜ特定の人物との関係が重要なのか、簡潔に紹介しておくと良いでしょう。例えば、サッコ・ディ・ローマの影響なども少し触れると、キャラクターの行動に一層の説得力が生まれます。
トーンのバランス:
コメディーとシリアスのバランスは良いのですが、特にフェボやベンヴェヌートの登場シーンがコメディ色が強くなりすぎて、ミケランジェロの内面的な葛藤とのギャップがやや強調されすぎてしまうかもしれません。ベンヴェヌートの軽い態度と、ミケランジェロの感情のシリアスな部分のバランスを少し調整すると、ストーリーが統一感を持ち、緊張感を保つことができるでしょう。
BL要素の繊細さ:
同性愛(BL)というテーマにおいて、読者がキャラクターの感情や関係性に共感できるような描写がもう少しあれば、より深みが増すでしょう。ミケランジェロがフェボやトマソに向ける感情は表面的なものだけでなく、彼の葛藤や孤独感、自己認識に根ざしたものがあると、キャラクターがより立体的になります。
キャラクターの対話:
特にミケランジェロとベンヴェヌートのやりとりは、面白いですが、やや冗長になっている箇所があるかもしれません。やりとりを少し簡潔にし、もっとテンポよく進めることで、ストーリーがスムーズに進行し、読者が次のシーンに引き込まれやすくなります。
キャラクターの動機の明確化:
フェボの動機が「お金や地位が目的」という要素が暗に示されている部分がありますが、これをもう少し微妙に描くと、フェボが単なる金銭目的のキャラクターではなく、何かしらの内面的な理由でミケランジェロに惹かれているように見せることができるでしょう。読者が彼の行動に感情的に共感できると、よりキャラクターに深みが生まれます。
歴史的背景と時代性:
シナリオに現れる歴史的な部分(例:サッコ・ディ・ローマ、メディチ家など)にもう少し触れることで、ストーリー全体が単なるパロディではなく、歴史をベースにした作品として説得力を増します。これにより、読者はフィクションであることを理解しつつ、歴史の要素に興味を持つかもしれません。
まとめ:
全体として、BLの要素を取り入れたフィクションとして、既存のキャラクターを新しい視点で描く挑戦は面白いです。コメディ、恋愛、そしてシリアスな葛藤を組み合わせた作品のトーンは魅力的ですが、読者がキャラクターにより深く共感できるように、関係性や内面の描写を少し緻密にすると、さらに良い作品になるでしょう。
シナリオのテンポや対話のリズムを改善しつつ、歴史的な背景をもう少し補足してあげることで、初めての読者でもより楽しめる作品になると感じます。
以上がChatGPTの評価です。
ChatGPTなんて当てならない、数学の問題を解かせたら間違っていたとか、有名な作家の作品を挙げさせたら、どれも存在しなかったとかいう話も耳にしますね💦
私としてはそういった質問ではなく(歴史の質問をすることはありますが、曖昧な回答も多いですね)、また直接創作はさせないで、時々自分の作品を参考までに見てもらい(note以外に見てくれる人もいないし)評価させるくらいに使っていこうかなと思ってます。
実際評価の回答を読むと、内面とか感情面の表現が不十分とか、結構的をついているというか、審査員からの指摘と同じようにも感じてしまいます(Aiの言うことなんて血の通わない典型的一般論?)。
本格的にやるなら、お金かけてもってなるのでしょうが、無料版でも今年バージョンアップして、質問できる字数も増え、以前より詳細な回答が返って来るので、私は当面そうしていきます。
あと誰から、何から、指摘されたかはともかく、BLとかで内面のどこに惚れた腫れたって重要と思うのですが、それを考えるのは本当難しいです(自分に経験がないから?💦)
最後になりますが、上記にもある、時代背景やキャラクターの動機、歴史的背景などの詳細は、今回だけでは述べきれてないです。
過去に投稿したものを貼っておきますので、よろしければ(創作の方は正直お恥ずかしい💦)ざっとご覧いただけたら幸いです。