物憂げな店番
私の唯一の夢は、ブックカフェかブックバーの
店番をすること。
マトリックス状の本棚に名もなき数名が脈略もなく
選書した本を並べ、次の数名に交代し、
お客は黙々と本を読むだけの店。
出来れば私も本を読んだり、ともすれば工作や
裁縫、ミシンなんかしながら店番をしたい。
別に本を読んでいないからと咎める訳ではないが、
基本、誰も積極的には交流せず、常に誰かの気配を
感じつつも、各々壁に向かって過ごす空間の提供を目的とする。
そしてあくまでも、私は店番。
私は音楽がないと気が散るたちなので、
出来れば店内に聞き取れるか聞き取れないかくらいの音量で音楽を流したい。
その際の選曲は、出来ればメッセージ性が極力、
受け取りづらいインスト曲か知らない国の
曲を流したい。
最近は、その選曲を考えるのが一番難儀なのでは、と知識のない私は夢想する。
おおかたの歯科が、JPOP オルゴールver.に落ち着くのも頷ける。