ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが初来日と日本での国際イベント
先日、2014年に史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが初来日した。パキスタン出身のマララさんは2012年に銃撃を受けた後、フェミニスト・人権運動家として女性が教育を受ける権利のための活動を続けている。オックスフォード大学在学中。
今回の来日では、東京で開かれた「第5回国際女性会議WAW!/W20」で基調講演を行った。
マララさんは「世界中の少女が12年間の教育を受けられるようになれば、30兆ドルの経済効果が得られる」と、経済支援の必要性を訴えた。また「女子教育に投資をすれば、想像もできないような未来が広がる」と主張した。
マララさんはこれまでもダボス会議や国連本部での会合など大きな舞台で演説を行い、女子が学校へ通う権利を訴え続けている。
ところで、このW20は「金融・世界経済に関する首脳会合G20」のエンゲージメント・グループのひとつであり、女性に関する政策提言をG20に向けて行う組織体である。
今年6月には日本がこのG20の議長国となり大阪で首脳会合が開催される。世界トップリーダーが揃い、日本にとってこれまで経験した事のない大規模な国際会議となる。
更に、9月にはアジアでは初のラグビーワールドカップが日本で開催される。このワールドカップ、44日間も続き、開催会場も北海道から熊本まで全国12カ所。世界的にはサッカーと並ぶ人気のスポーツだ。日本でもブームがくるだろう。経済効果も期待大である。
そして来年2020年はオリンピック・パラリンピックと、かなり大規模な国際ビッグイベントがその後も続く。
海外からの訪日客数が飛躍的に伸びている中、こういった国際的イベントの誘致はかなり良いタイミングで日本の存在を浸透させる大きな効果をもたらすのだろう。そして、こういった大きな国際イベントをサポートできる優秀なリーダーやスタッフたちが育っていることが、これらの実現をならしめていると感じる。外国語を話せるだけではない、本当の意味の国際化グローバル化とは、こういったイベントを通して、存在価値と意見提言を広めていくことのできる力なのだろう。