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子どもたちが剥がしてくれた仮面たち(1)
なんか素敵なお題があったので、感謝の気持ちを込めてこの機会に振り返ってみようと思います。
わたしは塾の講師をしていて子どもたちと接する機会がとっても多いのですが、そこで子どもたちから教わることがたくさんあります。
「そもそもはじめから枠なんてないんだ」
よく枠を決めているのは自分。っていうけれど、これを実感させてくれるのはやっぱり子どもたち。
あるとき、小学生の女の子が自分のノートの表紙に楽しそうに絵を描いていて、そこに国語って書こうとするんだけど字を間違えて書いてしまう。
「あっ失敗した」とわたしは心の中で思ったんだけど、その女の子はそれすらも味にして、引き続き描き続けたの。
それも始終楽しそうに。
もうこの時点で自分の固定観念まみれの心に愕然とする。笑。
その子にとっては「字を間違うこと」=「失敗」なんて観念はなくて、
ただただ、絵や言葉を描くことが楽しい。ただ、それだけなのだ。
「何かをする理由っていうのは、ただそれだけでいんだ」
大人になると「正解」「不正解」「メリット」「デメリット」そんなふうに頭で考えて行動することが多くなってくる(ような気がする)
けれど、子どもたちをみていると「ただ、したいからする」
それだけでいいんだと改めて実感する。
上記の女の子に関しても、「ただ、楽しいからする」「やりたいからする」ただそれだけなのだ。
とっても単純なことなのに、その単純が大人になるとなかなか難しい。
いろんな理由をつけて、「お金が〜」「時間が〜」「私には向いてないから〜」(これ昔のわたしの口癖です笑)
真正面からしたいことと向き合えない。
そんな自分を変えてくれたのが子どもたちの素直な姿。
ありがとう。
「完成したものを一度壊して作り直す勇気」
上記の女の子の話には実は続きがある。
そのときは「いい!」と思って残しておいた表紙の絵を、次の日になったら「やっぱり違う」と思い直し、前日の産物を見事に壊し新たに作り直す。
をこれまた楽しそうにやっていて、2度目の衝撃!!
わたしに足りないものはこれだ。
過去の栄光や今まで積み上げてきたものってとっても壊すのがこわい。
だって今までの自分がなくなるような気がするから。
でもそれを越えた先に新しい発見やいろいろな可能性が潜んでいたりする。
実際、その女の子が作ったものはわたしの想像をはるかに超えていた。
すごい!!!
そんなこんながあり、
いつだって子どもたちはわたしの先生だ。