晩秋は「おそいあき」と書きます
いったいこの寒暖差はどうなってるんだ!?
ついこの間まで「11月観測史上初となる暑さ」とかニュースで言ってたぢゃあないか!
「スーパーエルニーニョ現象で、今年の秋・冬は暖かい模様」と言ってたくせに!
寒いのが大嫌いな ハロハロの中の人 X です。
どれくらい寒いのが嫌いかというと、もう比べるものも無いくらい。
寒くなると、体が縮こまって、心も縮こまっていくようです。
火の酒ウォッカでほぐしたくなる人の気持ちも分かります。
さて・・
当店で扱う内装材、実は夏用と冬用で微妙に配合が変わってるのです。
ご存知でしたか?
夏は暑さで伸びちゃうので、それを見越した配合になっており、冬はカチカチになっちゃうので、それを想定した配合になっている商品もあるのです。
日本は四季があるので生産時に適した配合にしている、ということなんですね。
ホントにすごいなぁ・・芸が細かい!
海外の建材メーカーさんは、そこまで考えて作ってないと思います。
逆に、おお日本よ!そこまでせにゃならんか?!と小一時間問いたいです。
ところで、日本の四季はどこにいってしまったのか?
実際は、夏⇒冬 の二季くらいではないでしょうか。
急転直下の雪崩式ブレーンバスターのように寒暖差がひどいです。
もとい雪崩式ブレーンバスターなら受け身もとれようもの、雪崩式タイガードライバーくらい質の悪い冗談の寒暖差です。
本当にこんな時期の工事は、身も心も凍ります。
エアコンが効いてる現場の方が珍しいくらいです。
かつて冬の京都市内で外部シートの工事をすることになった話。
マンションの共用廊下です。
もう冬の京都って観光ならいい感じかな、雪に映える金閣寺や、清水寺。
なんて思いを馳せながら、新幹線の窓に映る景色に心ときめき、いざ京都に到着しました。
「まじか!!」
と叫ぶくらい寒いです。叫んだら喉が凍りそうでした。
京都の冬ってこんなに寒いの!?と足利義満に問い詰めたいくらいでした。
京都は盆地だから夏は暑くて冬は寒い、というのは本当に本当でした!
みなさん、冬の京都は、幻想的な景色を見られる場所がたくさんあります。
しかし装備を間違えると、とんでもないことになります。
それが京都!
お越しの際は、持ち物に気を付けてください。
冬の工事の話に戻ります。
冬の工事は、材料がカッチコチになって大変です。
床材は一度暖かくする温風の出る機械にあてて、柔らかくなったところで施工する、なんてことはザラです。
外部の工事なんて風は冷たいし、雪はちらつくし、お互いに「寝るな!寝たら死ぬぞ!」と声をかけあいながら施工した思い出です。
もしかすると、それすらも寒すぎて見えた幻想かも。
でも、雪が積もるくらい降りだすとキーンと耳が痛くなって、本当に身体に応えます。
壁装材も同じです。
角を出そうと、壁紙をこすっていると、ハッ!白い壁紙に赤い色がッ!
思わず手をみると、あかぎれした手から出血していて、施工中の壁紙を汚してしまった、なんてことが起こってしまいます。
壁紙の施工はこまめに水を使うので手があかぎれしやすいのです。
みんな、適当なぬるま湯を作って工事するんですが、寒暖差で余計に手があかぎれしてしまいます。本当に大変です。
そんな冬場に工事をするメリットを挙げると、それはずばり・・・
ポク
ポク
ポク
チーン
ありません!
水は冷たいし、作業は寒いし、手はかじかむし、何も良いところが思い浮かびませんでした!
しかし、日本は春の4月からスタートする行事が多いので、どうしてもそこに合わせて年度末の冬の現場が多くなります。
どこもかしこも値上げせざるを得ないラッシュの中、建設業も冬の工賃上げてでも重装備の補填にしないと、人命的にも危ういし、業界の人手不足に拍車がかかりそうです。
とくに体が寒く縮こまった状態で、いきなり動きだすとぎっくり腰になってしまう可能性が高くなります。
体をほぐして、暖かい恰好をして作業をしましょう。
「注意一秒、ケガ一生」
水物を使うときはビニール手袋をするとか、足先にカイロを貼るとか、面倒がらずにこまめに用意して乗り切りましょう。
そして、可能ならばDIYリフォームするには陽気な日をオススメします!
本当に冬が嫌いな 中の人 X でした。
夏だけ働いて冬は猫のようにコタツで丸くなっておきたいです。