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なんで男性目線で話が進んでいくのだろう?

経口中絶薬の服用に「配偶者の同意が必要」と厚生労働省が見解を出した。社民党の福島党首は「同意が必要なら現状と変わらない」と即座に批判した、というニュースが流れてきた。

経口中絶薬の服薬「配偶者同意が必要」 厚労省が見解 社民・福島党首は批判「同意必要なら現状と変わらない」

なんで女性の体の事を、男性目線で議論が進み、男性目線で物事が決まっていくのだろうか、疑問に思うことが最近多い。福島党首の声は至極真っ当な話、望まないのは女性側で、議論は女性が中心になって始めて進めることができる話、妊娠も出産もできない男性の入り込む余地はない。

子ども家庭局長(厚生労働省)が応えた答弁によると母体保護法を根拠に「服用での中絶でも配偶者同意は必要だ」と答弁している。この答弁が厚生労働省の本音なら、これまで重ねてきた経口中絶薬への議論は何だったのか、男性目線の判断は果たして正しいのか、と振り出しに戻ってしまう。

セックスに関して、男性諸氏がそれを学ぶ機会はAV(アダルトビデオ)鑑賞がほとんどだ。そこにはテクニックなどは見て取れるが、女性をいたわる、慈しむことを教えてくれないから、男性の勝手で事が進んでいくことが多い。
性産業にしても同じだ、そもそも性を産業としてはいけない。セックスワーカーの生業は上手く言えないが産業であるはずがない。

女性の妊娠の知識、妊娠後のメンタルバランスやヘルスバランスの変化は妊娠させた側にはわからない、というか知ろうとしない。あまり人のことを言えた義理ではないが、手前勝手のセックスほど男性はしたがる、これはAVの見過ぎである。
異性の性について、日本は学習しようとする。目的は知ることなのだから、学習ではなくて、知っておくことが一番必要なのではないだろうか?

男女共同だ、平等だ、性にはいろいろな解釈があっていい!と大きな声で叫ぶ前に、異性とは?の知識から始めてほしい。自分だってまだまだ知らないことの方が多いのだから、性を知って、それから多様性の話をしようや、といつも思うのだ。


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岩田 武
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