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テレビドラマ感想文「ファーストペンギン」〜山口県の半沢直樹

暑苦しいが、爽やかだ

10年前(スマホ前)の話とエクスキューズはつけてあるが、
いまどきそんな名刺を印刷して、ばら撒く女性はいない
初回ラストのドアップ!
クソ・ウジはセーフ?なのか?
奈緒の力強い涙(ジョゼの頃の池脇千鶴似)は、そんなセリフの下品さを忘れさせる爽快感とカタルシス


初回見る限り、パステルな色づかいだが、とにかく暑苦しい
お仕事系なはずだが、久々に違和感のあるドラマで、おっさんキャスティングは、すでに半沢だ。

6次産業化でハンコをもらい回るところで、ん?
山口県!なるほどーー
(汐崎市=下関市で、漁港は特牛こっといあたりか?)
あの喪失するかもしれない未来をなんとかしたいと暑苦しく考える地方性は、私が知る限り、革命の遺伝子が脈々と受け継がれている山口県にしか残っていない
特殊な江戸期を250年過ごした長州は明治維新で美しく花開き、30年で現在のこの国の姿を形づくり、しぼむことなく桜の花ようにパッと散った。
一方で本州の端っこの陽当たりの良い地元では沸々と幕末の志士たちの遺伝子が繋がれており、ひょっとするとまた250年周期でこの国の革命の狼煙は山口からあがるのではないか?と感じてしまう



これから自己紹介的なエピソードがあるだろうが、家族のことは極力シンプルに短く描いてほしい。
漁協のえらいひとには「こんな案はどうですか?」とハンコもらっているので、シナリオ的に伏線があるのだろう。
せいぜい10回450分の尺だ。RPG的にいろんなボスvs姫とおっさん3人の物語として、暑苦しく描いてほしい。
それにしても奈緒は脇役なイメージだったが、
これほど笑い、泣き、怒るエモーショナルな演技ができるとは思わなかった

予告の「わたしがやりたいから」をどこまでどのように描ききれるか?

いっそ、決め台詞を「ウジにくわれろ!このクソが!」にして、世界を笑わせてくれるドラマになることを祈る

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