#テレビドラマ感想文 おいハンサム2 いい加減、ヨリ戻せよ!
帰ってきたー!
キャストが強化されて、食に寄せすぎるホームコメディ
脚本、監督は山口雅俊
緩さ9にラストシリアス1だが、そんなシリアスすらもハンサムな笑いで覆い隠す絶妙さ
パート1途中から見始め、イマイチついて行けない印象だったが、なぜかわからないが気になって翌週も見続けてしまうスルメ感
さらにはわざわざnetflixをショット契約して3周もさせてしまう
本作も「ウシジマくん」も、原作漫画を素材に、そんな中毒性を成立させる独特な世界観は映画作家主義がなければ成立しない
分業で高速制作するテレビドラマでは、なかなか見かけない優雅な繰り返し=リフレインと心地よいある種のクドさは達人の芸だ
昼酒天ぷら蕎麦とバキューン洋菓子
新キャラが2人登場
ベテラン富田靖子と高橋克典
もう出てきただけで「存在感」なクドい演出
そんな2人を家族が観察し、食に絡めて批評する
40年前はアイドルだった富田靖子は傍目には不幸な孤独中年女性役
一緒に蕎麦屋に入ると天ぷら蕎麦に昼酒!
「ひたったエビ天がつまみにちょうどいい」
なんて贅沢さ!幸せなんて他人からはわからない
ダンディだが暑苦しい高橋克典は、同年代女性のカリスマパティシエ
プライベートでは何かあるとガキデカ風な「バキューン」アクション
夜の家族会議でそんな情景を確認
なぜか味が変わるバキューンな焼き菓子
虚飾を剥がした本当の味覚!
映えもなく、味も香りもしないのに
セリフと映像表現だけで、笑ってうなづいてしまう食に纏わるエピソードは秀逸すぎます
いい加減ヨリ戻せよ!
ドラマ全体のコメディなテンポを作っている主役は木南さんだと思うのだが、
元カレ役の相方浜野謙太との絡みが絶妙
長年の恋人同士などうでもいい二人な会話劇
二人の関係がどうなるか?
劇的に動くことはありえないが、裏側に込められているプロットはありそう
今のところまだ家族ともども制作サイドも優しく見守っている感じで、
長く続く物語作り感があってスキだ
さらにそんな浜野謙太が二役で登場!
無駄で緩すぎる恋物語な展開がきそうですね
テレビドラマの映画版は、普通観に行かないのですが、
長く続けてもらうためにお布施しに行きますよ