#テレビドラマ感想文 虎に翼 9週決めていた脚本と構成
第9週の構成はいつ決めたのだろう
従来の朝ドラとは違う、凄まじいまでに練り込まれた作品ですね
計算高く半年描き切ることを前提に作られているのがよくわかります
OPの印象的な女性達のダンスコラージュアニメーションで、焼け出された老女などチラチラと生きづらい女性達が映ります
どこかで回収するのだろうと観ていたが、9週ラストにまとめてまさかのカタチで持ってくるとは!
OPをEDに持ってくるのはたまにある構成(鎌倉殿?)ですが、
ドラマ本編で初回の頭に至る場面があり、ED直前で「日本国憲法公布」を新聞で読む女性たちとしてOPネタを映し、リフレインさせる!
ということは、OPアニメの構成制作時(1月あたり?)に転換点となる9週の編集構成は綿密(絵コンテ)に決まっていたか、撮っていたということになる
長丁場の朝ドラは各週・各回の構成詳細なシナリオ・カットは撮ってみなければ、完成しないわけで、想定外に描ききれない週が出てくることもありうるはずで9週まるごと制作決定直後から決めていたようにも感じます
男達の死は軽快だが印象的に、尺は極めて短くおさめ結果、兄・夫は通知死・父は明るいブルースにつつまれてナレ死!で退場
さらに母、姉の辛い思いは回想数分で納める
「平等」な新憲法をトリガーに、女達が新しい時代の中に向かうストーリー転換
寅子も再び立ち上がり裁判官を目指す
さつまいもをチラ見せし、ラストのラストに桂場が待ち構える
いやーすごい構成でした
放送期間を持て余してしまう朝ドラ制作が増えてますが、
「虎に翼」は長い期間を逆手にとってますね
制作や脚本の周到さに感動してしまいました
これまで私的朝ドラ神回な
あまちゃん お座敷列車回
ちりとてちん 出発母との別れ回
を超えてくる神回でした!