怒りが瞬間冷却された話「お母さん、月がきれいだよ。」
ぜっさんワンオペな毎日。
夫の神戸単身赴任も半分が過ぎました!
この間、女三人、気楽に過ごしているとはいえ
やはり、特に、夕方あたり、バタバタしてしまうこと多々。
そんなときは、長女にイライラしがち。
これは長女が何もしないのではなく、
ひとえに、私自身が、
彼女に頼ってるから。
期待して、いろいろとやってほしいって
思ってるがゆえ、なんですよね。
その証拠に次女にはほとんど
イライラなどしない。
まだ1歳って思ってるから。
私のイライラを
一身に受け止めている長女ですが
先週金曜日、
またまたやってしまいました。
その日はPTAの集まりもあって
かつ夕方、公園に行ったものですから
夕飯準備がおくれにおくれ、
気づけば7時半に。
あぁここからご飯食べさせ片して
お風呂に入れて…
寝るの10時くらいになるやんけ!
とだんだん焦りが高じ、
顔がこわばりだすわたくし
変に無理してイラつくなら
早々にご飯も惣菜にしたらよかった…
別に大声をあげる、ではないんですが
とにかく私、機嫌悪くなると、
無言になってしまうんですよね。
無。無。無。
いやいや、怒鳴られるより
子どもにとってはストレスですよね。
ダメだって思ってるんですけどねぇ。
そんな、まるで人を寄せ付けない(笑)雰囲気の母親に、
長女がふっと近づいてきてこう言いました。
お母さん、月がきれいやで。
みると、小さな三ケ月が空に浮かんでいます。
近くには星も。
戦闘モード(何と)全開の母親に、
話しかけるのも
きっと気まずいであろう母親に
月の美しさを伝えてくれた娘。
「お母さん、月がきれいやで。」
その言葉を聞いたとたん、
なんだかすっと正気に戻ってね(笑)
なんで私はイライラしてたんやろ。
勝手に自分を追い詰めて
勝手に腹立てて。
月がこんなにきれいなのに。
/
ほんっま、ごめん。
\
愚かな自分を顧みて( ;∀;)
そこから娘ズと一緒に月を見ました。
「何に見える?」
「バナナかな。」
「お母さん、赤ちゃんの爪に見えるわ。」
「ちゅき、とってー(月、とってー)」
それまでのイライラを流すように
マンションの窓から月を眺めつつ
自分の底の浅さを笑いながら
子どもにどこまでも救われている自分を
また強くかみしめるのでありました。
「なんで月がきれいって教えてくれたん」
と尋ねると、曰く
「お母さん気づいてるかなって思って。」
とのことで。
いや、まったく気づいてへんかったわ
かの夏目漱石は「I love you.」を、
「月がきれいですねとでも訳しておきなさい。」
そういったそうです。
漱石さんがそういった、という
正確な記録が残っているわけではないそうですが。
月を一緒に見ようよ
あのきれいな月を。
いっとき手をとめて、一緒に。
月の美しさを共有しようとすることは
その人への愛情があってこそ、なのだろうなと、
はからずも漱石おじさんに
ちょっと共感した金曜日。
月のキレイさを教えてくれた娘は
さて、お母さんのイライラを
少しでも軽減しようとして
声をかけてくれたのかどうか?
それはわかりませんが。
私は今日も、子どもの感性に感謝です。
その前にもうちょっとアンガーマネジメント学ばんとあかんなぁ