三大栄養素からエネルギーを得る糖質の特性を理解して、気持ちよく食べよう!
三大栄養素である、糖質、タンパク質、脂質は身体や脳を働かせるためのエネルギー源になるので、人間にとって必要不可欠な栄養素です。
しかし、ここ最近
○太るから糖質制限
○コレステロールは悪いから油物は控える
○低蛋白がヘルシー など
この三大栄養素に偏った知識を持たれる方が多いと思います。
今日からこのあたりを解決していきたいと思います。
まず、大前提で知っていただきたいのですが、人はカロリーを燃焼し、エネルギーに変換しながら脳や筋肉などの生きるために必要な細胞を動かしています。
この三大栄養素は全てカロリー源になるので、どれが悪いとかそういう問題ではないです。
それぞれの特性を理解して上手く付き合っていく事が大事です。
糖質からエネルギー産生
お米やパンなどから糖質が摂取出来ますが、分解酵素によって分子量の小さい糖質となり腸から体内に吸収されていきます。
酸素を使わずに分解されると
ピルビン酸から乳酸に変わってしまいます。
酸素を使って分解されると
ピルビン酸が細胞内のミトコンドリアに入り、アセチルCoAになります。
このアセチルCoAが細胞内で化学反応が起こって、エネルギーを生成します。
このエネルギー量は38ATPという量になります。(脂質を代謝すると129ATP)
難しい話だったと思いますが、
糖質はエネルギー供給で優れている点は
消化しやすく、すぐにエネルギーとなりやすい。
しかし、精製された糖質だと、急激な血糖値の上昇が起こるので、反応性の低血糖を生じます。この時、急な血糖値低下を防ぐ為、戦うホルモン=アドレナリンが血糖を上げようと頑張ります。するとイライラしたり、血圧上昇したり、筋肉が凝ったりします。
※慢性的に疲労が取れないという方は原因の一つかな?と検証してもいいかも知れません。
よって糖質を摂取してエネルギーを得るにはなるべく精製されていない食べ物から摂取することが望ましいと思います。(注意;腸の具合が良い人 ※消化吸収する能力が低い方には体への負担が大きい)
身体の中で酸素を運搬する赤血球はグルコースをエネルギーとします。
よって血糖値スパイクによって、低血糖が起こると赤血球がエネルギー不足になり、めまいやふらつきが起こったり、脳の酸素不足で急激な眠気が生じます。
また、過剰な糖質摂取をした場合、ピルビン酸からアセチルCoAに変換する処理能力が追いつかない為、疲労物質である乳酸に変わります。また、ビタミンB1が不足している場合も円滑に変換されません。
これまで話したエネルギー変換方法は解糖系と呼ばれており、摂取した糖質を細かくしてエネルギー源にしていく方法です。
糖質は血糖値の上下に関わるので、エネルギー摂取を糖質だけに頼ると反応性低血糖がつきまとう事がデメリットとなります。
しかし、糖質を過剰に摂取していない方はこのような反応が起こりにくいので
まずご自身が血糖に対する身体の反応が良いのか、悪いのかを知る事です。血糖の負荷試験などで調べる事が出来ます。
急激な血糖値の上昇を繰り返している人はインスリン抵抗性を持つので、血糖上がりやすくなります。
実はエネルギーとして変換し、効率が良いのは脂質です。
例えば、低蛋白で糖質制限をしている人がいるとします。こういった方はヘルシー思考が多いので油も制限します。すると痩せていきますが、なぜか脂肪肝になります。
これは脂肪が一番エネルギーに変換しやすいので、栄養が不足している為、万が一に備えて肝臓に脂肪を蓄える反応を起こすからです。
今まで説明は解糖系でエネルギーを得る方法でしたが、
実は糖質を取らずして、糖質を作る方法があります。
これは糖新生と言います。
この糖新生がしっかり出来る人であれば、少ない糖質摂取でも糖質を得る事が出来ます。次回はここの部分説明していきます^_^
糖質をエネルギーにする場合の留意点
☀️血糖値の上下があまり行わない程度の糖質摂取
☀️他の栄養素から糖質を作る。蛋白質や脂質を摂取して糖新生を得る。お肉やお魚がいいです✨
☀️赤血球が働くには糖質が必要と知っておく
☀️糖質の過剰摂取は疲労しやすい乳酸を作る
☀️ 糖質をエネルギーに変換する為に、ビタミンB1(約1mg/日)摂取する。豚肉などに豊富です
上記を注意すると、血糖値変動による不調に悩まされず、疲れにくい、生き生き元気に過ごせるかも知れません🙆♂️✨🙆♂️✨
ぜひお試し下さい☺️