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本の値段を知らない子
前回の記事
4月初めての移動書店にて
新年度初めての移動書店から数日経って、神保町の店にいても、
新しい気づきになり、そして忘れられないのは、やはりこの子達だろうと思う。
移動書店は何も言わなければ、移動図書館と区別がつかないかもしれない。
たくさんの本を並べると、子ども達がやってきて本を見にきてくれました。
ある子は、「本に値段があるって初めて知った」
本をたくさん読むという低学年くらいの男の子、話を聞くと図書館をよく利用するのだそうだ、物知りで漫画の『呪術廻戦』の影響か、当日持って行った中でも呪術関連の歴史の本などに興味を持っていると話してくれた。他にもエジプト関連の本を指して気になるということで、軽くピラミッドなどついて触れると古代エジプトの死後の世界について興味深げに話を聞いたりしてくれた。
そんな本をよく読み物知りの彼も、本に値段があることを初めて知ったようで、低学年ということもあり、あり得る話ではあるが、どこか新鮮な驚きを感じた。町で本屋さんが減るというのはそう言うことかと改めて感じた出来事で、移動書店をしている価値にまた一つ気がついた。本の後ろバーコードの近くに値段が書いてあることを伝えると、いろんな本の裏を見て値段を確認していく、流石にお小遣いの範囲では難しい金額らしく、新書の800円代でも、「本って高いね」との事。
100円のものはありますか?
また親子連れには「100円か200円のものはありますか?」との探し物も
本屋さんより古書店やチェーン古書店などに行くと、文庫や新書の100円ワゴンなどをよく見かける時がある。新学期の近い春休みということでたくさん持って行ってた文具ではマスキングテープが100円から200円、本ではやはり古書店でないと実現できない価格かもしれない。
本屋さんがある事の意味
みんな本も読むし、とても幅広いジャンルに好奇心も旺盛、でも本がどんな値段か買うより借りることが中心になると、値段の意識が遠のくのかもしれない。私も図書館は調べ物をするためによく利用していて、本も借りて読みます。本屋さんと図書館が連携できるとより読書環境を充実したものできると考えています。本を読む人そして本を買ってくれる人を増やすには地道な努力かもしれないがとにかく現物を見てもらい手に取ってもらうことが一番の近道かと思う。その上でその本の魅力を伝える努力もかかせない。どのくらい話すのはネタバレにならないか兎に角会話が大切だと思う。
流行りの本
図書館で流行りの新刊本を借りようとすると、予約件数に驚く、51人待ち
だった。私のよく利用する図書館では最大で2週間借りることができる。それが51人待ちだと、遅延なく単純計算でも102週間待ち。
時々話題になる新刊が売れなくなる問題は特に影響がないのであろうと思われる。 知人の話では150人の予約待ち表示もざらにあるそうで、忘れた頃に案内が届くそう。
102週間待ちははっきり言って約2年後なので、そこまで待たなくても、みんなが待っている人気の新刊本は数週間後には古書店で簡単に手に入るだろうし、図書館の影響は限定的としか言いようがない。
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