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なぜドングリは落ちるのか?【気になる!実が落ちる理由】

週末は子供達と公園に行ってきました。
地面のあちらこちらに褐色のドングリ。
落ちているドングリをよくよく見ると...
様々なパターンがあることに気が付きます。

・褐色の実だけ落ちている
・枝ごと落ちている

この違いはなんだろう?

ネットや本を数冊みたところ、こちらの書籍が分かり易かったです!



◆ドングリが実だけ落ちる理由◆

殻斗(御椀のような部分)と枝を残して、      ドングリの実は不在

ドングリの実がすっかりそだつと、実と殻斗(かくと)のあいだに、コルク質の離層が形成されます。この離層によって実と殻斗をつなぐ道管が断ち切られます。

『ドングリ 観察ブック』構成・文=小田英智/   写真=久保秀一

〈個人的に意訳〉
ドングリが成熟すると、
御椀の内側(帽子みたいな部分)とドングリの接合部に、密度の低い層が作られて、やがて実が落ちる。

成長して色づいたドングリ           引っ張ると、殻斗と実が簡単に分離する

風など他力だけで落ちると思っていましたが、ドングリも旅立つ準備を進めていたとは!!知らなかったです〜。。

◆枝ごとドングリが落ちる理由◆

実がついたまま枝ごと落ちている

1番に思いつくのは、風の仕業です。
または、大きく育った実の重さに耐えかねて枝折れ。。
その他には...?

(ドングリの実が)殻斗に必死でしがみついていても、やがて、実をつけていた枝が枯れ落ちます。

『ドングリ 観察ブック』構成・文=小田英智/   写真=久保秀一

今回公園で見たのは、常緑広葉樹マテバシイ。
実に栄養を送り続けて、枝の元気がなくなり枯れてしまうのでしょうか。。

◆番外編 9月頃に緑色どんぐりが枝ごと落ちている理由◆

強風の後なら、落枝に違和感はありません。では、嵐ではないのに枝ごと落ちている若いドングリ達には何があったのか?

あおいドングリの実のついた小枝を切り落とした犯人は、ハイイロチョッキリというゾウムシのなかまです。

『ドングリ 観察ブック』構成・文=小田英智/   写真=久保秀一

卵からかえった幼虫は、ドングリの中身を食べて育ち、蛹になる前に地中に潜るらしいのです。
母親チョッキリが枝を切り落とすのは、
幼虫が地面に潜れるように...!

子孫を残すための習性ですが、
枝を切るチョッキリに母の優しさを感じてしまいました。。

一方シギゾウムシは....

シギゾウムシは、チョッキリゾウムシのように枝や実を地上に落とすことはありません。実が枯れてしぜんに落ちるのをまちます。

『ドングリ 観察ブック』構成・文=小田英智/   写真=久保秀一

これまで、'ゾウムシ=ドングリに卵を生む' 程度の認識でした。
ですが、産卵後の習性だけでも、一括りにできない多様さがありますね〜。。

身近な自然にも、まだまだ知らないことばかり。
小さな疑問を書き留めて、気づきに繋げていきたいです。

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