《絵本レビュー》わたしはしらない
こんばんわ!
もー、眠くて眠くてたまりませんっ。
こんな、ウトウトするんだなって思いますよ。(赤ちゃんかっ(笑))
気候がいいと、気分も上がりますね。
しかしながら、季節の変わり目なので体調管理にも気をつけたいものです。
さっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【わたしはしらない】です。
作者は、まつむらまいこさん。
初版は、2018年9月です。
《ストーリーについて》
わたしは、しらないことがたくさんある。
その女の子は、腕組みしながら考えます。
例えば、モンシロチョウの寿命や鳥の名前。
あなたがどこにいて、何をみて、どんなことを大事におもっているのかを。
過去・現在・未来についての疑問も。
しらないことがたくさんあります。
しらないことを、たくさん問いかけてくれる、そっと静かで心地良い一冊です。
《10コの好きなところ》
①製本の仕方にグッとくる。紙の選出や金刷り。この絵本は大事にするしかない!と思わせてくれる。
②主人公の女の子が、推定年齢不詳なところ。何歳になっても哲学できるような感覚になる。
③表紙のホワイト印刷にも絵にも心が躍る。そう、静かに心が躍る。
④モノクロの世界観が、より読者を哲学の世界へ誘ってくれる。それはまるで、人生を回想しているような気持ちになる。
⑤文の構成も、カテゴリー別に分け合間合間に、同じフレーズをいれてリズムができているところが気持ちいい。
⑥ 小さい知らないから→大きい知らないにシフトしていく様が、想像力を掻き立てられる。
⑦女の子が小さい設定というところもリアルではなくて良い。そこ以外(知らないところ)に視点がいきやすい。
⑧文中の、『・・・わたしはしらない。』の〝・〟には、考えていることを含ませているように感じる。
⑨自然の比率の美しさが描かれているページに思わずうっとりしている。
⑩最後は、夜が更けて朝が来てちょうちょが飛んで、ハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7.4)は、
『しらないこといっぱいだねぇ〜』
『なんで、このおんなのこコビトなの?』
『これは、たこだよ?しってるよ?』
って言ってました。
わたしはですね、なんて静かに考えさせてくれる絵本なんだって、気持ち良くなりましたね(^^)
文で、多くは語ってないんですけど、染みるって言いますか、理解できるって言いますか、共感できるって言いますか。
そんな、うっとりした思いで読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
固定観念ってなんなのか、今目に見えているモノ・コト・ヒトって幻想かもしれないとかですね。(^^)
1ページ1ページ、ゆっくりめくりながら、噛み締めて、うなずいてですね。
もー何回も読んじゃいましたよ!
しらないって、美しいなって思うんです。
しらないって、希望でも絶望でもあります。
知らないから知りたいわけです(^^)
そして、知らなくても良いわけですよね。
確実に、わたしに寄り添ってくれる絵本になりました。
はぁ、・・・美しい。
☆彡
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