《絵本レビュー》かみさまはいる いない?
『ほとけさまと、かみさまってちがうひとなの?(次女7才)』
うーむ…こりゃ返答に困りましたねぇ〜。
たまに、彼女はこんな風に質問してきます。そんで矢継ぎ早しに質問は続きます。
『おてらとか、じんじゃにいけばいるの?』『ふたりとも、いきてるの?』
うーん…『それはそうだねぇ〜』と天を仰ぎながら私は考えるわけですが、その後に、私なりの考えを娘たちに話すにことになります。
それは本文の最後に書きますね。
んさっ、そんな今日は神様についての絵本【 かみさまはいるいない? 】のレビューをしたいと思います。
パチパチパチ。
〔文〕谷川俊太郎
〔絵〕清川あさみ
〔発行所〕クレヨンハウス
〔初版〕2012年5月
《ストーリーについて》
かみさまがいる(らしい)
どこにいるのか見えないけれど、私たちは見られている(らしい)
いろいろな神様の特徴を人間の視点で谷川俊太郎さんによって詩的に書かれています。
その言葉にのせてアーティストの清川あさみさんが独創的なオール刺繍で神様を表現した哲学的物語です。
《10コの視点》
【キャラクター】
・神様
【舞台】
・人間と神様の間
【構成】
かみさまがいる(らしい)けど見えない
↓
人間は、神様を語ったり描いたりして想像する
↓
人間は、神様の数を数えたりして神様の家を作る
↓
神様について問いながら考える
【文】
谷川俊太郎さんらしい言葉がたくさん詰まっている。(かみさまがにんげんをつくったのか それともにんげんがかみさまをつくったのか)
人間が神様について、あれやこれやと考えていることがこの一冊の絵本にまとめて書かれてある。エゴである。
【絵】
黒い背景に、いろんな素材の刺繍がたっくさん施されてある。多分本当に黒い素材(背景)に縫い付けたんだろう。
とても、カラフルで繊細な刺繍で神様と人間を表現している。
【イチオシ】
神様というものを〝物質的な有るモノ〟として、いろいろな形で表現しているところ。ある時は神様は宝石、ある時は神様は山、ある時は神様はヘビなど。
【ハッピーエンド】
人間の問いは続くよ(エゴあり)どこまでも的なところでハッピーエンド。
【表表紙・裏表紙】
表表紙に、怪獣が怒ってビルを壊しているような絵。怪獣化した神様のアンチテーゼなのかな。
【見返し】
幾何学模様のようなテキスタイル柄のようなデザイン。
【題字の文字】
〝かみさま〟は黄色。
〝いる〟は青色。
〝いない?〟は赤色。
色の持つ意味を活かしたゴシック体。
《読み聞かせをしてみて》
『かみさまって おこったらこわいの?(7)』
『わるいことしとったら みられるぞ!(9)』
『うーん…うーん…人間とは…(母)』
詩的な文と、この刺繍の世界観を娘たちに味わって欲しいがため、ゆっくーーーーり読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
野球・政治・宗教の話は御法度なんでしょうけど(笑)
私の中で、これが神様かと確信したエピソードがあって…あれはそう、長女を妊娠している頃だったんです。
頭痛持ちのわたしは、夜にうーうーと頭痛でうなされてたんですよ。
そんな時に、そんな時にですよっ!光り輝く玉が私のお腹の上で浮いてたんですっ!!信じられます!?
疑い深い私は、ほっぺをつねったんですが、どうやら幻じゃないようで。その時はなぜか、これは長女だと確信したわけです。
一応言っておきますが、事実しか信じないタイプの人間です。
それからというもの、わたしの中の神様は、生きとし生けるもの全てに有るエネルギーなんだと思い込んでいます。(怪しい人の言うやつやん)
でも、なんか確信したんですよね。
なんかって言うのは感覚なんでしょう。
だから、何事も自分自身なんだと考えてますよ。出来るだけ、清く正しく美しく生きたいものです。ウヘヘヘ。
☆彡すぴコボシより
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