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《絵本レビュー》生きる

こんばんわっ。
先日、死にかけのセミをみつけました。

地面に落ちていたので、触ってみると少し手足がカサカサ動いていて....
もうすぐ命が尽きるんだなと思って同じ場所に戻してあげました。

そんな感じで、今日は【生きる】という絵本のレビューをしたいと思います。

詩は、谷川俊太郎さん。
絵は、岡本よしろうさんです。

初版は、2017年3月です。

(この本は、月刊「たくさんのふしぎ」2013年9月号(第342号)として刊行された『生きる』をハードカバー化したものです。)


《ストーリーについて》

生きるってどういうことだろう。

いま生きているということ。
あなたと手をつなぐこと。
すべての美しいものに出会うということ。
泣けるということ。
笑えるということ。
怒れるということ。

たくさんの生きているということを、詩人の谷川俊太郎さんが優しくナチュラルな詩にのせて、岡本よしろうさんがその詩を絵で丁寧に、表現してくださっています。

生きている中に、永遠がたくさん詰まっているお話です。


《10コの好きなところ》

①生きているということを、ごくごくナチュラルな言葉でたくさん書かれているところ。

②それは、【今今今今今今】の連続のようにも思える。

③そして、その【今】は永遠だということ。

④日常的なコトを切り取って絵や詩として表現しているところ。

⑤細かな背景描写や、人の表情や行動など、丁寧に描かれているのでその人その人の気持ちが伝わってくる。

⑥すべての五感が、この絵本には入っているところ。

⑦【生きているということ いま生きているということ】という言葉が繰り返し使われているところが素敵。キーポイント。

⑧いま生きていることにフォーカスして書かれているところ。

⑨それは、命でもあり自分自身でもあるところ。

⑩ 最後は、いまの意識でハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7.4)には、ちとむつかしかったのかもしれませんね。(笑)

『いのちはここよね?』と胸に手を当ててわたしに訪ねてくる次女をみて、わたしはこの瞬間が生きていることなんだなぁっておもいました。

この今の連続を忘れたくないし、愛しいし、儚いし、美しいと。


《おしまいの言葉》

あとがきのように、谷川俊太郎さんが今の意識を書いてくださっているのですが、この【今の意識】の中には永遠をはらんでいると。

わたしはずっと、永遠という言葉は人間の願望だと思ってたんですよ。つまり、ないものなんだと。

でも、この絵本を読んで覆されました。
まるで、今この一瞬一瞬が永遠のように感じております。

記憶の断片や写真を見返したり、その悠久の時間の輪切りが永遠なのかもしれないと。

今日は、今この瞬間一緒に生きている皆さんと出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

同じ時を生きていることにっ。
ありがとうございます(^^)

☆彡




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