《絵本レビュー》ちへいせんのみえるところ
こんばんわ。
またまた台風10号がやってきてますね。
非常に強い台風第10号は、6日午後から7日にかけて特別警報級の勢力を維持したまま九州北部地方に接近または上陸するおそれがあります。←だそうです。
〝猛烈な勢力〟という言葉って、台風のためにあるんじゃないかってふと思いました。
さぁ、今日もやっていきましょう。
レビューする絵本はコチラ【ちへいせんのみえるところ】です。
作者は、新新太さん。
初版は、1998年10月です。
《ストーリーについて》
地平線から、〝でました。〟という文とともに、男の子や、ゾウや、火山がでました。
えっ?地平線なのに、エイ???
地平線からの船?
あれあれ?
地平線のみえるところで、さまざまな生き物がでてきます。
途中ちょこちょこ、地平線か水平線かわからなくなりますが(笑)
どこからかに、ひょこっとでてくる生き物が楽しい一冊です。
《10コの好きなところ》
①表紙からは想像できないくらいのシュールな展開の物語。題字も、真面目なフォント。
②文も『でました。』しか書かれていなくて本当に地面から生き物がでているところ。しかも、文が同じレイアウト位置。
③地平線は、仮想の境界線なので、下地の色味が同じトーンというところが素敵。しかも、少し空のトーンが暗めというところが現実的にみえる。
④その下地から黄色の地面が光ってみえる。
⑤最初と最後のページの絵が連動している。
⑥人間がでて、象が出てからの火山がシュールだった。しかも、噴火してるし。
⑦まさかの、地平線から水平線に一瞬変わるというウルトラC。混乱する。
⑧文字も、生き物も出てこない地平線の絵が箸休めみたいに一呼吸つける。
⑨太陽のページは圧巻、ダイナミックに端から端いっぱい使って描いてあるところ。
⑩最後は、また、男の子がひょっこり顔を出してハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(4.7)は、最初と最後のページにでてくる男の子にだけ、異様にくいついてましたね(笑)娘たち(4.7)は、最初と最後のページにでてくる男の子にだけ、異様にくいついてましたね(笑)
その間に出てきた生き物には、仏のような笑みで見ておりました。彼女たちも驚いてたと思います。
わたしも、読み聞かせをしている中で『でました。』しかない文をどう読めばいいかわかりませんでしたが、なんだか読み進めるにつれて楽しくなり中毒になってましたね(笑)
《おしまいの言葉》
地平線の見えるところの地面を黄色でなおかつ線で描かれている作者のセンスがすごいですよね。
そして、シュールに決めてくる。
これこそ、想像力がかきたてられますよね。
もー、子供にとっては水平線も地平線も関係ないんですよね。(笑)
そういう固定観念にしばられているなんて絵本すぎの端くれとして、ナンセンスだと自分にツッコミを入れております!
普遍的に、なんでやねんっ!!!
☆彡
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