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《絵本レビュー》こどもたちはまっている

こんにちは(^^)

長崎は、ただいま雨です。
台風大接近で、今夜は荒れ荒れの天気です。

娘たちは、午前中で学校や保育園から帰ってきました。

はい、では今日もやっていきましょう。
レビューする絵本は【こどもたちはまっている】です。

作者は、荒井良二さん。
初版は、2020年6月17日
(あっ!わたしの誕生日だ!うれしい)


《ストーリーについて》

こどもたちは待っている。

船が通るのを
ロバがくるのを
貨物列車がくるのを
雨上がりを

いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な1日。

繰り返す日々の中で、みんな、いつもなにかをまっている。

荒井良二さんが、尊敬する絵本作家の長新太さんに捧げる絵本。

地平線の見える風景の中に、優しさや不安や寂しさや怖さや希望の風に吹かれ、子どもの頃に戻れるような一冊です。


《10コの好きなところ》

①風景メインで色鮮やかに描かれているので、気持ちよく感じる。清々しい。

②プラスして、絵本のサイズも大きめなところもより雄大な絵になる。

③ 特に、ピンク色が所々に少し入っていて、ファンタジーっぽさを感じる。(海なんて黄金色)

④全ページ、こども達が登場しているのだけど、すごく小さく描いてあり。より、子どもは子ども感がでていて、風景が際立つようにしている。

⑤文も、ページの上ギリギリにレイアウトされており、これまた風景が際立つ。

⑥登場してくるヒトやモノがこだわりがあったりカラフルでかわいい。(小物が特にかわいいしオシャレ)

⑦四季折々の風景がたくさん、描かれているんだけど、太陽や海や木々の色が本当に神々しい。

⑧文もどこか詩的に書かれていて、リズムがあって懐かしく感じる。

⑨光の当て方や影の長さがロマンチックに表現されていて、最初と最後のページの絵が同じシーンを切り取っているところも素敵。

⑩最後は、こどもたちではなく、わたしたちも待っていてのハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たちは、圧倒的な風景の絵を見て
『うわぁー、きれいねぇ』
『ここ、いきたいねぇー』
『このロウソクかわいいねぇ』
なんて言ってましたね。

わたしも、このリズムがある短い文を読みながら絵をみながらと、なんだか心穏やかな気持ちになってました。


《おしまいの言葉》

〝こどもたちは待っている〟っていう言葉が繰り返されている絵本なんですが。

子どもの時って、本当に漠然と楽しく生きているんですけど、時にその自然の偉大さとか物質的な広さに怖くなったりするんですよね。

荒井さんは、だから子どもをめちゃくちゃ小さく描かれたのかもしれないなぁって思って。

すごく、美しいモノや幸せなコトって怖さや希望があります。

そうやって、この絵本のような地平線のみえる風景の中で今日もそんなことを感じながら生きているのでありまーす。

そう、大人も子どももね♫

☆彡






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