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デュースブルク 世界最大の内陸港
デュッセルドルフから北へ30km。
デュッセルドルフのお隣の街、デュースブルク。
この街を訪れた最初の機会は、動物園だった。
高速道路を跨いた両側に、動物園が広がっている。
写真が残っていないのが残念だ。
駅から西に真っ直ぐ伸びる通りは、街の中心。この通りはKönigstrasse 王様通りで、歩行者天国だ。
ちょうど市場が開かれていて、とても賑わっていた。
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Lifesaver Brunnen
そして、この通りにはライフセーバーの噴水と呼ばれる大きな噴水ある。
これはニキ・ド・サンファルとジャン・ティンゲリーによる共同作品。
翼を広げた鳥と、女性の姿は、消費主義、機械的な世界観から人々を助ける命の恩人として造られているそうだ。
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通りの北側には、デュースブルク劇場がある。
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Rathaus 市役所
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Salvator kircheサルヴァドール教会
市役所に並ぶように建てられている。
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Mercator Brunnen メルカトール噴水
市役所駐車場にあるこの噴水は、1552年から1594年までこの街に住んでいた地理学者・宇宙学者ゲルハルト・メルカトルの記念碑として1878年に造られたもの。
メルカトルは、この街に大学を作ろうとしたユーリヒ=クレーべ=ベルク公ヴィルヘルム公5世により、ネーデルランドから招集された。
かつて、ベルギーの1000フラン札には、彼の肖像画が使われていた。
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Triton beunnen トリトンの噴水
三又の槍を持ったトリトンが印象的な噴水。
噴水によじ登る亀も、何とも言えない可愛らしさ。
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Startmauer Tirm 城壁門の跡
街の一番西には、かつての城壁門が一部保管されて残っている。
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そしてこの門の西は港となっており、ここは何と世界最大の内陸港なのだ。
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港というと、海沿いの街を思い浮かべてしまうが、ライン川はヨーロッパの物流には欠かせない存在。
そしてこの街は、ライン川とルール川の合流地点に当たる。
つまり、この街の水路網は、ヨーロッパの物流ハブなのだ。
港には約250社の会社が拠点を持ち、その従業員は約36,000人にも上る。
これは、市の全雇用の11%に相当するそうだ。
港湾区域はライン川を遡りラインハウゼンまで、海岸線は40キロに及び、合計で21の港湾流域があるという。
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ここまで来て、なぜ街の中にたくさんの噴水が造られているのか理解した。
この街の経済の発展は、港。
つまり、水なのだと。
青く輝く地球。
私達の生命も、そして経済の発展も、その豊かさは水によって与えられている事を思い出すのだった。
先日の記事で書いた、エッセンの街の鉄鋼。
ここに原料となる石炭が運び込まれ、そしてルール地方で生産された製品は、再度このデュースブルクの港を通り、世界各地に運ばれて行ったのだろう。
こうして色々な街を知っていくと、不思議な事が起きる。
一つの点でしかなかった街。
それが、いつの間にか線になる。
そして、その線が世界に向けて繋がっているのが見えてくるのだ。
世界のどこにいても、私達は繋がっている。
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鉄鋼の街、エッセンについてはこちら。
3月は、木蓮と白木蓮が美しい季節ですね。
以前、こんな記事を書いていました。