BtoBが高級パッケージを使うようになった理由とは?
一般的に商品のパッケージ/化粧箱を使うのは、ギフトなどBtoC商材が圧倒的に多いです。しかし最近、B2B(企業間取引)のお客様からの問い合わせやご相談が少しづつ増えてきています。特に最近はNCやマシニングセンタなどの工作機、産業用ロボットやFA(Factory Automation)関連、医療機器や業務用ソフトウェアなどメーカーからのご相談がよくあります。
BtoBの場合、製品自体が贈答品やギフト商品ではありません。企業が、必要な「製品」として購入します。今までは、製品パッケージの「見た目」は気にしなくてよかったのです。製品を「保護」する機能のみのことで、ブランディングやマーケティングの要素はありませんでした。
それがどうも、世間の流れが変わりつつあります。もちろんBtoB全体ではまだまだ化粧箱を使うのは少数派ですが、製造業からのご相談をいただくようになっています。通常、金属や制御機器のパーツなどはそれ自体に価値があるわけで、包装(パッケージ)は保護という機能でしかありません。
そこに、自社製品の「ブランド」という意識が出てきたのかもしれません。
ブランドというとファッション、アパレルやバック、化粧品などのイメージが強いですが、製造業や商社、小売店にも当然「ブランド」は存在します。
B2Bもブランディングを意識しはじめた?
例えば、お客様に「村上紙器工業所の貼り箱が欲しい」と言われれば、弊社のような零細町工場でも一つのブランドになります。
ブランドとは「識別するための印(しるし)」ですから、企業規模や何を売っているかは関係ありません。
ファッションだろうがモノづくりだろうが、「これがウチの商品です」があればそれらはすべてブランド(BRAND)になります。
そう考えると特に今のようなコロナ禍で大変な時代、自社ブランドを意識するのは当然の流れなのかもしれません。例え製造業であっても、それが零細町工場であっても、少しづつですがブランドを意識しはじめたということです。
実は、パッケージ/化粧箱はその最前線にいます。だってどんな製品であれ、お客様が先に目にして触れる接点(コンタクトポイント)は製品を包んでいる箱なのです。
最初のコンタクトポイントは化粧箱
最初に貼り箱を目にして開封する瞬間から、そのブランドのイメージが膨らんでいきます。例えて言えば、初対面のお見合い相手に会った第一印象といったところでしょうか? やはり製品を手にしたときのファースト・インプレッションは、素敵な方がいいですよね。製造業などBtoBであっても、そういう意識が生まれたのです。
パッケージ/化粧箱にとっては、新たなマーケット(市場)です。
パッケージも、その「意味」が変わると今までとはまったく違う価値が生まれるのです。
金属部品や電子機器を作っている企業も、パッケージ/化粧箱によるブランディングで新たな「価値」が生まれます......。
< 事 例 >
・“上質感”がコンセプト、シンプルで美しいソフトウェアパッケージ
・iPhoneの箱のような高級感パッケージ(BtoB、化粧箱、貼り箱)
・信頼感と高級感のある医療機器パッケージ・化粧箱