プラモデル製品の特殊性の話
以前の記事にも書きましたが、いまやプラモデルはそこそこの歴史を持つホビーとして認知されています。
プラモデルというものは金型を作って維持していれば、あとはプラスティックを流し込めば大量に生産できる商品です。
なので、数十年前に開発された製品を今でも普通に生産していたりします。
特にスケールモデルは歴史があり、なおかつキャラクターモデルのような極端な流行り廃りがないので、なんと開発から50~60年を超えるようなものが普通に新品として店頭にあったりすることも珍しくありません。
長く売っていれば開発費の償却が進むので、値段を極端に上げなくても利益が出続けます。
なので古いキットはわりと安価で販売していたりします。
日用品のようなほぼ完成されたものや、音楽や本と言ったコンテンツを楽しむようなものを除くと、50年以上前のものがそのままの仕様で一般向けに生産・販売されている工業製品って多分ほとんど無いのではないかって思います。
購入時に注意
しかし、通販や店頭では知識が無いとどれが新しいのか古いのかわからないです。
ですので、何の予備知識もなく購入してみたら、とんでもなく古臭く組み立てにくいキットをつかんでしまう可能性があります。
それが初めてのキットだったりしたら、「プラモってしょぼくね…?」っていう印象を受けてしまうことがあるかもしれませんね。
パッケージや会社が変わる
金型があれば生産ができるという特性から、金型だけ別の会社に譲渡されて再生産されるって場合もあります。
特に海外のメーカーで多いですが、国内製品でも時々あります。
見かけない新製品がある!っていうので買ってみたら、中身はかつて別会社で出ていた古いキットだった、なんてこともあったりします。
倒産した会社などの製品を埋もれさせない、という前向きな理由で金型譲渡・再生産がされることもあるので一概にダメとも言えないんですけどね。
古いキットの存在意義
もちろん古いからすべてがダメというわけではありませんし、いちおう以下のような理由で存在意義があります。
・年代の割に出来が良く、現在でも充分通用する
・精密さなどは劣るが入門用としては悪くない
・滅多に商品化されないモチーフで他にキットが発売されない
・懐古・レトロ趣味的な需要
・上級者向けの腕試し・改造の素材的な需要
おわりに
ということで、プラモデル(特にスケールモデル)って新旧玉石混交で売られているわりとカオスな商品だったりします。
特に初心者の方は、まったく知識無く購入するとアレ??ってなることもありますのでご注意くださいね。
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