1/100 MGボール(バンダイ)#9(完)~完成&制作後記
今回完成させたキットは
バンダイ 1/100 MG ボール Ver.Ka
(BANDAI 1/100 scale Master Grade mobile pod "BALL")
お手付きキット成仏・MGボール編、いよいよ最後です。
デカール
キット付属のドライデカールと手持ちの余りデカールを適当に貼ってみました。内部フレームのデカールはもう省略。
貼っていたら楽しくなってしまって後ろ側は注意書きがちょっとくどかったかも。
余りデカールは結構古いのもあったのですが、やっぱりハセガワのは劣化が早いのかまるで使えません。ダメですね。
意外なことに相当古そうなアリイやイマイのが使えたりしました。
貼り終えて乾燥したらクリアーを上から塗装して保護します。
塗装と仕上げ
ABSへの塗装には気を遣う場合もあるようですが、水性塗料の筆塗りですので全く気にしていませんし、実際に問題はありませんでした。
当初はスターウォーズのようなガサガサのつや消しホワイトを考えていたのですが、ツヤ有りも案外悪くないなと思いそのままにしました。ホワイト部のみツヤ有り、その他のライトブルー・グレー・メタリック部分はつや消しにして調子を変化させています。
宇宙空間での運用機体ですので、汚れていたり錆びたりもほぼしていないだろういう想定でエッジ部分にこすれを少し足した程度にとどめました。
細部は、アーム部の長方形部分を例によって航空機の航法灯に見立てて、左をクリアレッド、右をクリアブルーで塗り分けてみました。
また、ハンド部分の物をつかむ部分は滑り止めのゴムかな?と考えてつや消しのグレーにしてみました。
ということで、
MGボール、ギブ・バース!
適当な宇宙画像をPC用モニターに映して背景を作ってみました。
光源の方向がめちゃくちゃですが雰囲気程度ですのでご容赦を。
窓越しにパイロットが見えます。
内部を見せることも可能。
キットレビュー
初版は2004年12月の発売、MGでは76番目、Ver.Kaでは3番目のキットになります。
第1回でも書きましたが、やられメカ・脇役的なボールに、凝った重層構造の内部フレームや金属パーツ・ゴムなどのマルチ素材まで詰め込んでいます。
内部が凄い代わりに、見える外装があっさりしていたりするちょっとおかしいキットです。
内部フレームとアーム部がABS樹脂製、外装と主砲がPS樹脂、アーム基部に金属シャフトと軟質ゴム、ハンド部分にアクセントでリード線が使われています。
デカールはステッカーとドライデカールの2種類。選択式ではなく、説明書どおりに貼るなら両方使用する必要があります。
1/100の兵士フィギュア3体つき。
MG76番目ということでMGのラインナップでも初期っていうほどでもないと思うのですが、制作記中で何度も触れたようにABS樹脂が多用されていて非常に作りづらいです。
特にアーム部のはめ込みがギチギチに硬く、多重挟み込み構造なのもあってきれいにはめ込むにはちょっと苦労しますし、可動も相当渋くなってしまい動かすのに余計な力が要るようになってしまいます。事前にピン部分を少し削ってやった方がスムーズに組めると思います。
外装もすんなりぴったりボール状というわけにはいかず、多少のがたつきが出てしまいました。
感想
実はマスターグレード初挑戦。(ガンプラは1/144派)
とにかくABSの扱いに尽きました。
言ってもガンプラだしもうちょっとサクサクっと作れるかなぁと思っていたのですがそこそこ時間がかかってしまいました。
11月21日に第1回を書いていますので、ここまでだいたい1ヶ月半ですね。
(その前に10年以上の放置期間がありますけども)
内部フレームを見ると「きっちり塗分けてやろう!」と思うのですが、結果的にコックピットだけそれなりに塗るとしても内部フレームは無塗装(もしくは単色)でも良かったなって思っています。
なんだかんだ言っても楽しいキットではありますし、Ver.Kaアレンジでそれなりにカッコイイボールになります。
量産機や作業機械など脇役がお好きな方には特にお勧めです。
MGボール制作記はこれにて終了です。お付き合いいただきありがとうございました。