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「私メッセージ」成功のコツは要求を言わないこと

 親業を学んで以来この5年間、子どもとのコミュニケーションは、「私メッセージ(Iメッセージ)」や「能動的な聞き方」を意識して行ってます。

 ただ、学んだ後の時間が経つほど忘れていってしまうもの……先日久しぶりに振り返る機会があり、改めて意識して「私メッセージ」で話したら子どもとの会話に変化があったのでメモしておきます。

私メッセージって?

 親と子は対等という前提でコミュニケーションをとる「親業」の中では、私メッセージは次の3点が大事と言われています。

・相手の行動
・私への影響
・私の影響への感情

 これらを、感情的にならずに、でも具体的に、正直に話すことで、相手の自己肯定感を下げず、自発的に考えてくれるようになるというものです。

今回の会話

 今回は、毎朝毎朝、下の子5歳の起床後の着替えがゆっくり&ご飯もゆっくりで、ワンオペ時に仕事開始に間に合わないー💢となったタイミングでの会話です。

私:私は仕事の始まる時間が決まってるんだよね。ご飯が遅くて、保育園に行く時間が遅くなると、仕事を始める準備ができないからとっても困ってる。

子:(少し考えてから…)ぶどうが3個とかね、丸いパンとかだったら早く食べられるの。

私:(え、何の話?と一瞬思いつつ)あ、ご飯の中身によって、早く食べられる日と、食べられない日があるの?

子:そうなの。

私:そっかー。でも、毎日◯◯が食べやすいものだけ出すのはできないんだよね。。。

子:・・・(会話終了)

 最近この手のやり取りは何度もしてたんですが、返事が来たのが初めてで驚きました。
 実は、今回意識したのは、「最後にこちらの要求を伝えない」こと。

 今までは「〜〜で困るんだよね。だから、早くしてくれない?」と、必ず一言つけてしまってたのです。
 「私メッセージ」の鉄則は、ただ気持ちを伝えるところで止めること。「こうして欲しい」の要求は伝えるのはNGなんですよね。

 今回久しぶりに意識的に要求を伝えなかってことで、本人なりに考えた解決策を返してくれたことがとても嬉しかったです。

 ただ、必ずしも私メッセージで話したから良い答えが返ってくるというわけではなく、無言で終わることも……
 それでも、一方的に要求を伝えた時よりも、響いているゆえの無言なのかなあ〜と、そのまま責め立てずに見守ることも大切です。

 なかなか日常生活の中で要求を伝えないって難しいと思うのですが、ふと余裕がある時などにぜひ試してもらいたいなと思います。

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