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“怒りのシナリオ”から抜け出すためにやってみてること
最近、年長の上の子が、「『ゆ』がうまく書けない!!」くらいで怒り出したりします。
忙しい日々の中、こちらからすると「えーー『ゆ』が書けないだけでなんでそんなにイライラするのー?勘弁してよ……」と、つい反応してイライラしてしまいがちなのですが、これまで学んだことを元に、少しでもイライラしないように心がけています。
📖ケネス・J・ガーゲン (著)「関係からはじまる」
という本では、人との対話は「協応行為」であり、相手があって初めて成り立つもの、相手の反応により変わってくるものということが書かれています。
中でも第4章は“怒りのシナリオ”について分かりやすく書いてある章でした。この“シナリオ”を意識するだけでもだいぶ客観的になってきています。
私が最近そんな上の子の怒りに接する時に意識しているのは次の3つです。
シナリオ1 怒りとして認識しない
相手が怒っていても、それを「怒り」として認識するかどうかは自分次第です。まずは、「あれは独り言」と認識して、怒りだと思わないようにしています。
実際、私に対して怒ってるわけではないので、「自分の気持ちをちゃんと表に出せることって大事」と自分に言い聞かせながら見守ります。
シナリオ2 能動的な聞き方をする
こちらは親業で習って以来やっていることですが、相手が話したことを鏡になってそのまま返してあげる「能動的な聞き方」で対応するときもあります。
今回で言うと、「そっか、『ゆ』が上手に書けなくて悔しいの?イライラする?」とフラットなトーンで声をかけます。そのまま怒ってるときもあるし、無言なときもあるし、「そうなの……」と落ち着くときもあります。
相手が怒っている時の気持ちを代弁することで、わかってもらえた!と少しずつ気持ちが落ち着くようです。
シナリオ3 思わず笑っちゃうテンションで接する
自分の中では一番余裕がある時の対処法ですが、この時は「ゆ、が書けなくて怒ってるの〜?!なーーんて可愛いんだ!!可愛すぎる!!」と突如えらいテンションで劇口調で応えてみました 笑
すると、即怒ってた顔が笑いを堪える顔になり、そのまま笑い出してことなきをめました。
決してバカにする感じではなく、本当に可愛いって、その時は思えたんですよね〜。本心から言ってると、そんなに反発はないんだなってことが今回わかりました。
今回まとめるにあたって、自分の本のまとめを読み直したら、まだまだ自分たちの“シナリオ“として作り出していけることは多そうです。
これからも少しずつですが、親子でイライラしあわないコミュニケーションを増やしていきたいなと思います。
📖「関係からはじまる」まとめはこちら
第1章 誰もが「私」から世界を見ると起こること
第2章 生きている限り関係なしで成り立つものはない
第3章 「心の中のこと」と思ってたことも、全て「関係」による
第4章 関係のシナリオで対話(現実)を変える
第5章 自分も相手も関係によって変わりゆく
第6章 グループ間の対立をやわらげるには
第7章 「知」を作るのは誰か
第8章 多様な参加の輪が教育にも有効
第9章 セラピーも関係で捉え、自分自身のナラティヴも変えていける
第10章 関係の視点で捉えた組織・リーダーシップのあり方
第11章 自分の価値観を押し付けないことで対立を柔らかくする
第12章 関係から成り立つ全てのことに感謝を
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