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「子どものイライラ」に、つられないヒント

 子ども自身が自分の思い通りにならないことで「ムキーー!」「イライラ」ってなってる時って、こちらまでつられてイライラしてしまいませんか?

 私はこれまでどうしてもこのイライラを手放せなかったのですが、親業を学んで6年、社会構成主義を学び始めて3年経ち、ようやく自分なりの「子どものイライラ」に、つられない方法が身についてきました。

 我が家の子どもたちのあるあるは……

  • 服がうまく着れないor脱げない

  • 探し物が見つからない

  • 宿題がなかなか終わらない

  • ピアノが思うように弾けない

 などなど。社会構成主義的には、あくまで人と人との関係性・協応行為のため、どちらか片方だけが悪いってことはあまりないんですが、とはいえ上記に挙げたものは、割と私関係ないよね…という状態のことが多いです。

 これまでは、子どもがイライラ始めると、ついついこちらもつられて「(自分が悪いだけなのに)イライラしてんの!?やめてよ!」とこちらもイライラしてしまうことが多く、どうにか変えたいなと思ってました。

 そんな時、ちょうど先日のこちらの記事を書いたあたりから、久しぶりに「課題の分離」をかなり意識してみるようにしてみたところ…

 先日上の子が、ピアノの新しい和音が上手く弾けない!ピアノの周りのものをどんどん叩いて「うぅーーー!」「ああーーーーー!!!」とイライラ炸裂した時に、初めてイライラせずに対応することができました!

 その時に意識していたのは次のことです。

Step1 物理的に離れる
 まずは冷静になりたいなと思い、ピアノの練習をしてる部屋から離れ、なるべくイライラの声を聞かないようにしました。

Step2 私に影響ある?を考える
 次に、いつもはついつられてしまうところですが、一呼吸おいて、「子どもが和音を弾けないことは私に関係ある?」「子どものイライラって私に何か影響ある?」を自問してみました。
 で、実際、子どものイライラは私には全く関係ないんですよね…。そのことを意識したら、だいぶ冷静になれました。

Step3 そのイライラはどんな意味がある?
 続いて、子ども自身にとって、このイライラってどういう意味があるんだろう?と、幅広い視点で考えてみました。
 冷静に考えると、「イライラを家族の前で隠さず出せるって信頼の証かも」「理想通りにやりたいと、もがく大事な過程とも言えそう」「あっさり諦めるより、イライラしながらも何度もチャレンジするって結構ストイック」というように、「ただイライラしてる子」ではないナラティヴに気づくことができました。

Step4 能動的な聞き方で心情を言語化
 そうこうしてるうちに、私がいるエリアにプリプリ怒ったまま戻ってきました(この時点でイライラがもはや可愛く見えてくる!)。
 親業的には子どもが課題を抱える時は「能動的な聞き方」が有効なので、まずはフラットに「さっきのあの和音がうまく弾けなくて悔しかったのかな」と声をかけてみました。
 ですが、イライラ中に言っても、割と効果がないことが多く、予想通り「んんーーー!」と言葉にもならない返事でした。

Step5 普段通りに接する
 そこでモードを切り替えて、ピアノのことには触れずに「普段通り」に接してみました。
 「そろそろお風呂入るよー。入りたくなったらきてね」「今日のご飯は肉だよ!」と、普段と同じテンションで、普段通りの話し方で接していたところ、、、
 5分もしないうちに、子どものイライラは解けて、いつも通りに戻ってきてくれました!
 結果、私は全く嫌な思いをせずに、かつ、私がイライラして対応した時よりも格段に早く笑顔が戻ってきて、とても嬉しかったです。

 ついついつられがちな他人のイライラですが、余裕がある時にぜひ試してみていただけたら嬉しいです。

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